SPEC 零 小ネタ&突っ込み&放送版とBD/DVD版の違い(全)

10月30日に発売された『SPEC 零』のBD/DVDディレクターズカット版について、放送版との違いを検証しつつ、突っ込みを入れてみた。
以前に分割してアップしたが、これは統合版。

BD/DVD版で追加された部分は、※をつけたり、※〜※で囲っている。
逆に、カットされた部分は、△をつけたり、△〜△で囲っている。

△戸田恵梨香、加瀬亮の挨拶

【航行する飛行機】
野々村の声「雅ちゃん、君は信じないかもしれないが、この歴史の終わりは、この歴史が始まったときには既に決まっていたんだ。それは、全ての生き物のDNAに」
爆発する飛行機。エンブラエル170で、ロゴは「JAE」になっているが、JALの「サンアーク」塗装をモデルにしていると思われる。JALがエンブラエル170を導入したのは、2009年2月で、国内線用。
野々村の声「テロメアが生まれつき備わっているようにね。それが、我々人類に分かったのは、今からわずか十数年前のことだった」
画面が止まって飛行機のポートサイドからスターボードサイドに構図が変わる。
野々村の声「そして、その証拠を握ったキーマンと、その家族が殺された」
炎上して飛び去って行く飛行機
野々村の声「※今からちょうど10年前、※9月11日のことだった」
2003年9月11日

【当麻高校時代、教室】
掲示 おれおれ詐欺に注意
※藤井「この新しい記号Lを使って」
掲示 1日の始まりは元気で明るいゲッツから
※藤井「上の公式を書き換えると」
掲示は小ネタの嵐 SARS注意 GOOD LUCK(GOOD LUCK!!はTBS2003年1月期の連続ドラマ)ぶっちゃけ ぶっちゃけ クラス目標「切磋琢磨」の隣に手書きで「私立禁止」
藤井「※L(fg)=L(f)+L(g)になる。これは積が和に変わるっちゅうことだから(上着を直して咳払いする藤井)※…ちゅうことだから、実はこれ対数の公式と同じ形だ。だから上のL(h)はhの対数微分と呼ばれている。※直接対数の微分を使ってこのようにかけることが分かっている※
居眠りする当麻
藤井「じゃあ、本当にそうなっているかどうか、お前ら自分で計算してこの公式確かめろ」
問題を解き始める当麻以外の生徒。教室の後ろの黒板「三睡早慶 一睡東大」
当麻が寝ているのに注目する藤井。木刀で当麻を叩く。当麻の鼻から鼻血。
藤井「死んだか?※死んでしまったのか?※
起き上がる当麻
当麻「すみません。分かりません」鼻の穴にちり紙をつめる当麻
藤井「分かった。当麻にはこの問題、簡単すぎたか」
当麻、窓の外を見て「青だ。空中で赤が吸収された残りの青だ」
藤井「当麻、ABC予想について者どもに説明してみよ」
立ち上がる当麻「ういっす。てか説明?(右の鼻の穴の詰め物が飛ぶ)証明?」
※藤井「しょ、証明?」
※藤井「できるものならやってみれ!」
※当麻「ういっす、じゃあ、証明の方書けばいいっすね」
※当麻、黒板の方に歩いて行き、数式の書かれた紙をはがす。

当麻、チョークを取って「♪なんでだろう、なんでだろう」と歌いながら黒板に数式を書く。
藤井「証明なんてできるわけねえ…だろ」
当麻、左手を「なんでだろう」の形に動かしている。
当麻「Q.E.D.(テロップ Quod Erat Demonstrandum △証明終了△ 右の鼻の穴の詰め物が飛ぶ)」
※藤井「証明…終了?」
女生徒「やっぱ天才、すげえ」
男生徒「駿台模試日本一、はんぱねえ」
当麻、右手の指を動かしている
※男生徒「負けだ」
教頭、ドアを開けて入ってくる「当麻君!すぐ帰りなさい」
当麻「え?」
※教頭「…」
※当麻「まさかおばあさまが!?」
※教頭「あ、いや…そうじゃなくてご家族が乗った飛行機が…」

【当麻の家】
テレビ画面
CCBC NEWS オーストラリア ウーメラ砂漠に飛行機墜落 邦人3名含む75名 生存は絶望的か
JAE空輸123便 スカイバード10MA機
ウーメラ砂漠上空にて原因不明の空中爆発
アナウンサー「※地元の複数のメディアは航空当局の話として、※ウーメラ砂漠上空で爆発し墜落した機体はJAE空輸の123便だと伝えています」
当麻「嘘でしょ」
アナウンサー「詳しい状況は分かっていませんが、現在のところ、乗員乗客…」
当麻「…なわけないよね」
動揺する当麻葉子「いや…やめ…いやあ。※いやーだー」机をひっくり返す。※
※当麻に抱きつく葉子「あああっ、ああ、陽太」障子を叩く。
※葉子「ああ、ああー流夏さん」日めくりカレンダーを放り投げる。
※当麻に抱きつく葉子「ああっ、紗綾、ああー…」
※葉子「ああ、あああー」仏壇の鈴を何度も鳴らす。

【警視庁?トイレ】
新聞を見る野々村。「mpd」バッヂをつけているが、所属は不明。
「毎々新聞」トップ記事、「オーストラリア、ウーメラ砂漠で飛行機事故」
「邦人三人を含む全員死亡 三人は旅行中」
※ダーウィン国際航空発タスマニア島行きJAE空輸、らしいのだが、記事の別の場所で、「タスマニア空輸機事故対策本部」という文字も。
※新聞記事、事故を起こした「スカイバード10MA機」について詳しく解説する文章。「2002年に登場した約80人乗りの大型旅客機」とあり、やはりエンブラエル170。80人乗りは小型旅客機だけど(笑)また、事故現場の地図。

墜落した機体。
死亡した日本人を確認する野々村。当麻天、当麻流夏、当麻陽太。当麻流夏は元日本テレビの女子アナウンサーで、結婚を機に引退。
当麻天、当麻流夏のアップ
当麻陽太のアップ
考え込む野々村
※(ノック)
※野々村「はい、今出ます」新聞をしまって、水を流す野々村「ああ…」

【橋の下】
三毛猫が餌を食べている。
それを見つめる当麻。制服の上にジャージ。
(回想)
猫にミルクをやっている陽太
当麻「陽太!ミルクあげない!」
陽太「うるさや〜」
※当麻「ケツ向けんなコラァッ」
※子ども達が陽太を取り囲んでいる
※子ども達「陽太、陽太」
※当麻「オラッおめえら!」
※陽太「助けて、姉ちゃーん!」
※当麻「一列に並べ!」
※子ども達、一列に並ぶ
※当麻「名前言え」
※下を向く子ども達
※当麻「言えっつってんだろ、コラァッ」
※逃げて行く子ども達「わああーっ」
※陽太、当麻に抱きつく
※陽太の頭をなでる当麻

《炎上する飛行機の機内》
陽太「助けて、姉ちゃん、わああーっ!」

三毛猫が餌を食べている。
当麻「※虫の知らせがあるなんて嘘だね。私が何も気づかないうちに、※お前に餌をくれてた陽太は地獄の苦しみの中で死んでった。なのにあたしは…」涙を流す当麻。後ろから声が聞こえる。
近藤「当麻紗綾さんでしょうか?」振り返る当麻「誰?」
警察手帳を見せる近藤。「警部」に昇進している。
近藤「警視庁の者ですが」
当麻「だから、何?」
近藤「うわぁ」警察手帳をしまう。「あなたのお父さん、お母さん、陽太君は…」
当麻「なーに!」
近藤「殺された可能性が高いです」
当麻「殺された?」
近藤「はい」
当麻、近藤に近づいて「誰に?」
近藤「SPECを持つ者たちに、です」
当麻「SPEC?」当麻、近藤の首根っこをつかむ。
近藤「痛い」
当麻「なんだそれ?」

(タイトルバック)
△黒バックに「SPEC 零」の文字
※SPECのロゴに、「結」「天」「翔」「起」のロゴが現れ、最後に「零」が現れる。

【東京 空撮】
「それから6年ちょいちょい時は過ぎ—」
工事途中のスカイツリー(こんな映像用意していたんだ)

※【空港】
空港に降り立つ飛行機のギア
空港に降りた飛行機。ANAのボーイング747

【東京 国会議事堂付近の空撮】
2009年
警視庁の屋上
警視庁の俯瞰

【警視庁 公安部長室前】
頭を下げる近藤。ノックして、「弐係の近藤です。入りまーす」
野々村が出てくる「おほっ、おう」
近藤「野々村元係長待遇」
野々村「ああ」
近藤「今日は?」
野々村「ええ、お偉いさんに突然呼ばれてさ、やれやれだよ」
近藤「未詳ですね。野々村元係長待遇にしか勤まらない仕事だと、僕も思います。柴田くんも考え抜いての人選ですよ」
野々村「真山くんは殉職だったそうだね。※その理由も聞かされたよ。今さら断れん※
近藤「(小声で)敵は、この中にもいたようです。※無念です※
野々村「最後の御奉公だな。しかし、老人には荷が重いよ」
去っていく野々村に敬礼する近藤
近藤「こんどうこそ入ります」△『ケイゾク』のテーマ曲。△扉を開けると、何やら見たことのある襟に飾りのついた茶色のマフラーと、長いマフラー。
近藤「あ、また床に寝ておられ」…柴田!

【SITの戦闘】
建物に立てこもるマフィアと、それを襲撃するSITのあいだで銃撃戦
※車内から発砲するSIT
※車を降りて建物に近づくSIT隊員たち
入山隊長、車から出てくる
入山「チャーリー、ブラボー、速やかに制圧せよ」
左肩に銃弾を受ける入山
柳岡副隊長「隊長」
瀬文「隊長!」
瀬文「援護しろ」
厚木(という役名らしい)「はい」
入山隊長のところに駆け寄る瀬文
瀬文「隊長!」
入山「瀬文、代わりに指揮をとれ」
柳岡「…」
瀬文「しかし、副隊長が…」
入山、瀬文の胸ぐらをつかんで「命令だ!」
柳岡「…」
瀬文「はい」
瀬文を突き飛ばす入山
瀬文「入山隊長に代わり瀬文、指揮をとります!ブラボー3時の方向から。チャーリーは9時の方向。アルファは正面から奇襲をかけ、相手が動揺したら突入!いいな!」
一同「おう!」
瀬文「ゴーゴーゴーゴーゴー!」
建物に乗り移り、奇襲をかけるSIT達
瀬文「奇襲!」
混乱するマフィアたち「ボス逃げて」
ボスに拳銃を向ける瀬文
ボス「殺さないでくれ。金ならやるから」
瀬文「動くな!(無線に向かって)作戦終了!」
※連行されて行くマフィアたち
※入山「瀬文、よくやった」
※瀬文「ありがとうございます」
※厚木「さすが瀬文さん(瀬文の手を取って)お疲れさまです」
※瀬文の肩を叩くSIT隊員たち。その輪から離れる柳岡。

【成田空港第1ターミナル】
・飛行機クルー
・外国人旅行客
・3人連れ旅行客
・座っている8人ぐらいの客
・外国人(イスラム系)の客の中に混じって、野々村、紙を見ている。
野々村「当麻紗綾 年齢23歳(紙のメモを読みながら)京大理学部出身。アメリカのFBIで本物のX-FILEを研究 餃子好き。見ればすぐ判ると思います。こんな感じ(何とも言えないイラストが描いてある)全然分からないよ、相変わらずだね、柴田君も」
赤いスーツ上下に赤ハット、赤いキャリーを下げた当麻が歩いてくる。
野々村、当麻を見て「ああいうケバい子だったらやだよね」
地居「紗綾、当麻紗綾、オーマイハニー、マイハニー、紗綾」抱きしめようとするが回避される。
当麻「※てか※なれなれしい」
地居「※何で。てか※それが空港に迎えにきた彼氏に言う言葉?」
当麻「彼氏じゃねえし。頼んでねえし。てか先週までニューヨークにストーカーに来てたし」
地居「ハハハハッ。嬉しいくせに」当麻の右肩を左手でポン。
当麻、地居の手を払いのけて「マジうざ、※うざ、うざ、うざ、うざ〜っ!※
野々村「うざいよねえ。あっ、あなた、当麻さん?」
当麻「誰すか?」
野々村「あっ、野々村です。警視庁公安部(当麻、目を見開く)公安第五課未詳事件特別対策係、係長、野々村光太郎です」
当麻、敬礼「※FBIの研修を終えて警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係に着任します、※当麻紗綾です」
野々村、軽く頭を下げて「では、ひとまず未詳のほうへご足労願えますかな?」
当麻「というと、殺人事件ですか?」
野々村「あ、いや、まあ、その、何ですな…そういう…」
当麻「いやぁ~ん、だいこうぶちゅぅ」キス顔
野々村「だん みつぅ?」檀蜜は2009年には檀蜜という芸名を使ってません。
※当麻「ということで、去ね。ジョ」
※野々村「いや…まあまあ、あの〜、バスで東京へ出ましょう。それから、地下鉄でご案内いたします。はい。え〜地下鉄は半蔵門線のね…」TCATから水天宮前か。

【警視庁前】
有楽町線桜田門駅出入口から出てくる野々村と当麻。
まっすぐ進もうとする当麻を呼び止める野々村「ああ〜こ…こっちこっち、こっち」
警視庁入口。守衛に敬礼して入ろうとする当麻。そのまま進もうとする野々村「あ、あ、あ…当麻君、こっちこっち」
当麻「えっ」
野々村「こっち」
野々村、守衛に敬礼して「ご苦労様です」
※当麻「えっ」
さらに警視庁外周を進む野々村と当麻
※当麻「えっ」
警視庁外周を進む野々村と当麻
※当麻「ええ?」
警視庁外周を進む野々村と当麻
野々村、別の入口を指差して「こっちのほうが近いんだ」
※当麻「え?」
資材搬入口のようなところに来た野々村と当麻
後ろを確認して、野々村、暗証番号を入れる…と思いきや、パソコンのテンキーパッドがかぶさっているだけだった(笑)外して、出入り口を開ける。※当麻に、入れ、入れの身振り。
当麻「ああっ」ヒュー、落下する。
野々村、キーパッドを元に戻して、中に入ると「ああっ」ヒュー、落下する。※

【地下通路】
 外務省→
 法務省→
←首相官邸
実際の警視庁と外務省、法務省、首相官邸の位置関係とこの看板はおかしい、などと突っ込みをいれるのは野暮というものだろうか。
警視庁と法務省は隣接しているが、さらに隣に位置するのは検察庁・公安調査庁だ。外務省は法務省と反対、総務省をはさんだ先にある。
首相官邸は外務省のずっと先にある。
・地下通路を歩いて行く野々村、当麻
当麻、看板を見て「んん?」
野々村「あ、これ、これ、これ(当麻の身分証?を渡す)※うん※
※看板の隣のドアを開ける。未詳、と書かれている。
※野々村「はい、はい」

階段を下りて行く野々村と当麻
階段を下りて行く「B5」「B16」
△(提供コール)
機械室のようなところを歩く野々村と当麻
ダクトのある部屋
野々村「ああ、頭、頭ねっ」
野々村、ドアのハンドルを回す「ううっ」
リフトのある部屋
当麻「おお、この秘密基地感、盛り上がるぅ」
リフトに乗る野々村と当麻
リフトを上げる野々村
※リフトにかんでいたガムをくっつける当麻
※ガムのアップ

【未詳】
リフトからおりる野々村「ここが地下21.5階、(自転車、地デジTV)秘密裏に創設された我々の城(警察スローガン、行事予定表、12月1日、成田送迎日、以外空白)警視庁公安部、(リフトをおりかける当麻)公安第五課(不要物品の山)、未詳事件特別対策係だよ〜」
当麻、あたりを見回して「てかただの倉庫やん」
野々村「いやぁ…」
当麻「で、事件って何すか?」
野々村「※あっ、※ひと息ついたら?※急ぐ必要もないし。※今お茶でも」
柿ピーを瓶から取り出す野々村。その隣には金魚。
当麻「事件ってこれすか?」
事件の報告書を見ている当麻。
野々村「えっ、あっ、先におち(ゃ)…」
「写真撮影報告書」報告者は調布警察署の警部補「影山広伸」影山ヒロノブじゃないですか(笑)
・死亡者 入光 芳恵(48)
・死亡者 極西 渡(41)
・死亡者 カーレン・ケレシ(48)
・死亡者 三丼 吉國(56)
当麻「ほっほー」
・死亡者 アジム・ハーシル・ミッタル(45)
現場写真に置かれているプレートが数字でなくて麻雀牌になってる(笑)
野々村「ほっほーって?」
当麻「被害者全員、某石油系メジャーの幹部達じゃないすか」同じマークのアクセサリーをつけている。
野々村「何で分かるの?」
当麻「えっ?名前見りゃ分かるっしょ」
野々村「はー、IQ201の人は違うねぇ」
当麻「SPEC HOLDERにかかわる事件すか?」
野々村「…なあに?それ」
当麻「チッ…人間の脳は10パーセントしか使われていない。残り90パーセントにどんな能力が秘められているのかまだ分かっていません。※いずれ、人類の進化にあわせて残りの脳の領域が目覚めて行くはず、※てかすでにその脳の潜在能力、つまりSPECに目覚めた人間達がいると断定されていますよね、世界の権力者の皆さんは」
野々村「いやあ〜」
当麻「そしてSPECを持ついわゆるSPEC HOLDER達はオイルやレアメタルのごとくヒューマンリソースとして資金力豊かな国家とか大資本、あるいは宗教勢力に次々と確保されている。その奪い合いが水面下で堂々と行われているっつうことでしょ」
野々村「まあ、そんな噂も…」
当麻「すっとぼける気すか!?んじゃこの未詳ってのは何のためにあるんすか!」
野々村「当麻君が学んだアメリカがどうかは知らないが日本ではSPECだ、超能力だって言っても(指を上に立てて)うちの上の方がなかなか…」
当麻「ふーん、さすが古狸」
野々村「いずれにせよ、今の法制度の中では(当麻が耳の辺りをいじっている)万が一本当に超能力者がいるとしてその犯罪には対応できないんだ。(爪の匂いをかぐ当麻)我が国は罪刑法定主義といってね、法律で定められた要件を満たしてないと、どんな犯罪も立件できない」
当麻「だから?」
野々村「※んーだから、昔の未解決事件とかの被害者のクレームを受け付けるのが捜査一課弐係の仕事なら、僕らの仕事は※宇宙人に誘拐されたとか超能力で呪い殺されたとか(金魚を見つめる野々村)ちょっと頭のおかしいクレーマーを相手にするのが(金魚に餌をやる野々村)僕らの仕事で※ね、というか、解決しようがないし※
当麻「建前はいいすからそっちの資料を見せてくださいよ。解剖所見とかあるんでしょ?」
野々村「あっ、これね。結果は全員、心臓麻痺」
当麻「(資料を見ながら)こんな働き盛りの石油系メジャーの幹部達5人全員がこの3週間の間にたまたまそろって心臓麻痺って、※ハハッ、※そんな都合のいい話で片付ける気ですか?むちゃくちゃだな」
野々村「そう?だってかわいい子を見て心臓麻痺を起こす人もいれば※ゴキブリを見て心臓麻痺を起こす人もいるし、※うまいものを食い過ぎて心臓麻痺を起こす人もいるよ!」
当麻「ガッ!(目を見張って天井を見上げる)(裏返った声で)高まる、マルコメ、コメ兵!」
野々村「えっ?」
当麻「※な〜んすか、これ、※心臓が手のひらで握りつぶされたあとがありますよ。※んで心臓麻痺を起こして死んだ※
野々村「いやいや、だけどね、外見には何の傷もないんだよ。手で握りつぶすなんてあり得ないでしょ〜、※錯覚、錯覚※
当麻「あり得ますよ。可能性としては……心霊手術とか、念動力とか」
野々村「ああ、あったあった、昭和時代にさ、心霊手術っつって」
ビデオ画像「ブリ爺さん 超念動気功術」ブリ爺さん、復活!
野々村「おなかにズブズブって手を入れて悪いところを取り出して手術するって、※あれさ、※おなかの表面は傷ひとつないっていうのが不思議だったんだよね。あれ?」
当麻「行っちきまーす」リフトを下ろしている当麻
野々村「えっ、どこへ?待って待って※、ああ、つった。こむら返り(足痛そうに歩く野々村)あ…何でつる、トシでつる、おお〜ビタミン不足か、あっ待った!※

【警視庁・廊下】
当麻がつぶやきながら歩いてくる。手前に「相棒募集中」「矢部分室」の表札。
※当麻「死体どこ、死体どこ…」
※野々村「いや、ねえ、どこ行くの?」
※当麻「死体どこ」脇にそれる
※野々村「こっち、こっち、こっち」
※当麻「ああ?」
※野々村「こっち」
※当麻「ねえ、どこすか?」
※野々村「こっち、こっち」
※当麻「死体、死体」
※(警官が何人か出てくる)
※野々村「はいはい」
当麻「死体」
野々村「はい」
当麻「死体どこ?死体、死体、死体」
野々村「はい」
先から入山と瀬文が出てくる。二人にぶつかる当麻
当麻「うわっ」
野々村「あっ、あ〜すいません、あっ」
当麻「死体はどこ?死体、死体」去って行く当麻と追いかける野々村
瀬文「何ですか?あいつら」
入山「ああ、下の下の下の下の下にエイリアンだの超能力だの、変なクレーム処理係が数日前に出来たらしい。税金の無駄遣いだ!」
瀬文「はっ」
※野々村「あれ?どこ行くの?」
※当麻、廊下の曲がり角から顔を出して、「何だこのヤロー、SHIT!」
※野々村「すいません。あ…つった!」
※歩いて行く入山と瀬文

【死体安置所】
並んでいる2人の石油メジャーの幹部
当麻がマグライトで死体を調べている。
野々村「いつ来てもいやなとこだねえ。どうして電気つけないの?」
当麻「うおおっ」
野々村「ああっ」
当麻「凄いことが分かりましたよ。念動力殺人の線は消えました」
野々村「何で?」
当麻「ほらここ」
被害者の指先
野々村「え?」
当麻「爪の根元にこれだけのあざが残っている。つまりSPEC HOLDERは生きている被害者の肉体に直接手を突っ込み相手の苦しむ姿を間近で楽しみながら殺した」
イメージ映像。青のタイツの犯人、頭はカメラ。被害者、頭はパトライト。NO MORE 映画泥棒?
被害者の体内に手を突っ込み、心臓をつかむイメージ。パトライトが回る。
当麻「必死に抵抗し、相手の腕や床などをつかんで逃げようとして爪の根元にうっ血痕が残った」
倒れる被害者、パトライトが消える。
犯人「ナハ、ナハナハ、※ナハ、ナハナハ、コマネ…※」堤監督の声?
当麻「SPECの特性もあるでしょうが、まっ、犯人は快楽殺人犯ですな」
野々村「…」
当麻「ウッヘヘ、高まる!」
野々村「ううう…犯人分かっちゃったんですけど。スパーン!犯人はボクサー崩れのSPEC HOLDERだ。だったら、相手の体がデカくても心臓に向かって拳を打ち込むことは可能。ギャラクティカマグナム!(野々村が手に持っていたローソクが崩れて一本がスーツに着火)アチ、アチ…」
当麻「むしろスペシャルローリングサンダーじゃね?」
野々村「うん?」
当麻、高速パンチ(リングにかけろ)
野々村「それはともかく、犯人はボクサーなどの拳闘家じゃないかね。これ、名推理かも、スパーン!」
当麻「さすがゴリさん、行っちきまーす」
野々村「えっ、どこへ?(死体安置所を出て行く当麻)※あっ、あ〜、一人にしないでよ〜、あっ、当麻君!※
【警視庁広間】
※広間に入ってくる入山と瀬文。他のSIT隊員が整列している。その中に入る二人
入山「敬礼!(頭を下げる一同)直れ!(頭を上げる一同)
信国「瀬文焚流」
瀬文、入山を見る「はいっ」
信国の前に出る瀬文
信国「本日付で警視庁捜査一課特殊犯捜査係、SIT丙隊隊長を任命する」
瀬文「はっ」※(辞令を受け取る)※
※信国「柳岡敦」
※柳岡「はっ」

信国「※突然だが入山君が本日、名誉の負傷で隊長職を勇退された。※柳岡君、君の方が年次が上だが副隊長として、瀬文君を引き続きサポートしてやってくれ」
柳岡「はっ」
瀬文「折角ではありま※すが…※
信国「君の活躍はさぞや父上も喜んでおられるだろう」
入山「我々も親代わりとして誇らしいぞ」

※【警視庁廊下】
歩いている瀬文

《瀬文の高校》
※太鼓を叩く瀬文
1990年
道着姿の瀬文
瀬文・高校時代 のテロップ
※瓦を割るまでのシーンがディレクターズカットでは長い
瀬文「大山倍達先生!」で瓦を割ろうとする、が、割れない。
瀬文「イッター!」
瀬文の先生が入ってくる「瀬文!すぐうちへ帰れ。※お父さんがな…※

《瀬文の父の葬儀》
(読経)
入山ら警察関係者が焼香している。
瀬文、遺影を抱えている。女装した加瀬亮?(笑)
入山「お父様はその店員の女性をかばって強盗の刃を満身に受けながらも粘りに粘って手錠をかけたんだ。立派な最期だった。これからは我々を家族だと思って頼りにして※くれ※
瀬文「仕事で命を落とすなんて、バカな親父だ」
入山の表情が変わる「きさんっ!」(博多弁)
瀬文を殴る入山「オラ、コラァッ!」
瀬文倒れる。
入山「謝れ!俺の親父に謝れ!」
瀬文「バカか!死んだのは俺の親父だろうが!」
入山「SITにとって仲間は家族以上の存在だ。隊長は実の父親以上だ!いくら実息とはいえ親父のことをバカにするとは許せん。謝れ!俺の親父に謝れ!」
瀬文「うるせえっ、謝らねえ!」入山につかみかかる瀬文
入山「何だと!謝らんか!」
瀬文「謝らねえ!」
入山「謝れ!謝れ!※謝れ!※

【警視庁廊下】
たたずんでいる瀬文

《志村の葬儀》
2002年
すすり泣く志村
焼香する瀬文
瀬文「これからは、俺を家族だと思って頼りにしてくれ」
志村・高校生 のテロップ
美鈴・中学生…… のテロップ

※【警視庁廊下】
たたずんでいる瀬文
振り返って歩き出す瀬文

《警視庁更衣室》
志村が着替えている
瀬文「志村!」
志村「はっ!」
志村にSITの隊員服を投げてよこす瀬文
瀬文「荷物をまとめろ。人事が出た。今日からお前は俺の部下だ」
志村「本当に、自分がSITに?」
瀬文「異議があるのか?」
志村、首を振って「異議ありません。よろしくお願いします!」
※出て行く瀬文に、敬礼する志村
※志村「SIT…SIT…SIT!!」

【「Snail」ビル前】
にのまえが、4人の男(スーツにサングラス)に囲まれて歩いてビルに入って行く。
※ホールから、エレベーターにのる。

【エレベーター】
※階数ボタンの上の「MUTUBISHI」ロゴにカードでタッチする。サングラスの男
※ボタン「1」「10」「3」「41」「26」「29」「49」「42」とタッチする
※にのまえ「イイオッサンヨイフロ ニクヨクシニ」
※階数ボタンが全て青く光り、「49」「50」が白く光る

エレベーターが上昇する

【ディアブロの部屋】
ディアブロ「本当にこんなガキに頼るしかないのか」
モニターにうつるにのまえの顔

【エレベーター】
エレベーターが上昇する
階数表示の「49」「50」が同時に表示される
エレベーターから出るスーツの男
高岡(っていう役名なのか)「お入りください」
エレベーターを出て、ディアブロの部屋に向かうにのまえ

【ディアブロの部屋】
モニターに各国の株価レート
高岡「お連れしました」
にのまえ「あんたがディアブロ?」
※ディアブロ「マイネームイズ ディアブロ。ナイストゥミーチュー」
※にのまえ「日本人でしょ。普通にしようよ」
※高岡「おい!口のききかたに気をつけ…」

ディアブロ※、高岡を殴る※※よいしょー!ハハハハ。噂通り愉快なお方だ。※我々はあなたの希望通りあなたの日本での生活を保証します。ほかにもリクエストがあれば何なりと彼に申し付けてください」ディアブロが手を差し伸べると、フードを被った男が頭を下げている。
にのまえ「それで?僕の仕事は?久しぶりの日本だからさ、早く学校とアニメイトに行きたいんだよね〜」
ディアブロ「心霊手術って知ってますか?」
にのまえ「来る途中に聞いたよ。で、そのSPEC HOLDERをつかまえてくればいい?殺せばいい?」
ディアブロ「どちらでも。我々にとってはどこの何者かも分からん強敵なんです」
にのまえ「は?こんなにオッサン達がいっぱいいるのにそんなこともできないの?ハハハッ、ウケる」
にのまえにつかみかかろうとする高岡。別の男に押さえられる。
にのまえ「何その態度」赤マジックペンを取り出すにのまえ
高岡達の顔に赤いキリトリセンが書かれている。
ディアブロ「何だお前ら、顔に赤い線が…」
ディアブロの顔にも赤い線が書かれている。
お互いの顔を見る男たち。
※高岡「ボスこそ」
※ディアブロ「え?(鏡?を見る)はあっ」

他の男たちもお互いの顔を見る。
にのまえ「切り取り線だよ。次に僕に逆らったらその切り取り線にそって頭部を切り裂く。僕は時間を止めることが出来る。その気になればこのフロアにいる全員を一瞬で殺すことが出来る。(壁にかけられたイラストにマジックで一十一と縦に書くにのまえ)僕の名前はにのまえじゅういち。この世界のキングだ」
一同「…」
にのまえ「決まったー!今の練習してたんだよね」
ディアブロ「にのまえさん、ガチ、かっこよかったっすよ。ハハ、おう、おう(拍手)」
(拍手する一同)
にのまえ「おお、マジで?いやあ、嬉しいな。あっじゃあ、気合い入れて行ってきま〜す。アハハッ」
ディアブロ「追え」
にのまえを追いかけて行く黒いフードの男
ディアブロ「生意気なクソガキが…ああっ」リンゴを握りつぶす
※高岡「しみる」

【入光芳恵殺害現場の棚牡丹公園】
当麻「駅から自宅マンションに至る途中の公園」
※当麻、左手を「なんでだろう」の仕草で動かす。というかAT○RUですか?(笑)
監視カメラを見つける当麻
ボクサー達がランニングしている。
野々村「おお、やはり。スパーン。やはりボクサー説濃厚なりなり(無視して立ち去る当麻)ねえ、あっいるじゃん」

※【カーレン・ケレシ殺害現場】
野々村、右手で「日曜ボクシング教室」の看板を指差し、左手を「なんでだろう」の仕草で動かす。「ん?」
野々村「んっ、んっ」
当麻も左手を動かす。
野々村「んー?んんー?んー?」
監視カメラを見つける当麻
野々村「んん〜…」

【極西渡殺害現場の京急百貨店5階トイレ】
当麻「いつも利用している高級デパートのトイレの中」
車椅子対応トイレ
野々村、具志堅用高握手会&サイン会のポスターを発見
野々村「スパーン!ボクサー説決定フラグ!キターッ」
※左手を動かしながらトイレから出てくる当麻。監視カメラ発見
追いかける野々村「ねえ、ねえ、ほら、いるじゃん、ほら、ほら、こうやって(ボクサーのファイティングポーズ)いる…ねえ」

※【三丼吉國殺害現場のホテルのホール】
左手を動かす当麻
野々村「当麻君当麻君、全て私の言うとおりだ。これが偶然と言えるかね。事件は現場で起きている」
監視カメラを発見する当麻

【アジム・ハーシル・ミッタル殺害現場のホテルの地下駐車場前】
車椅子の女子高生(上野真帆)を見つける野々村「ああ、はいはい、ただ今、はいはい(近づいて行く)よっこいしょういち(段差を越えさせてあげる)」野々村サンの介助のしかたは正しくない。段差をおりる時は、車椅子を後ろ向きにして降ろさなければいけない。
真帆「ありがとうございます」
野々村「はい、お気をつけて」
左手を動かして考えている当麻「打ち合わせによく使うホテルの駐車場で殺された」
ボクサーのファイティングポーズを取る野々村
当麻「スパーンはないんですか?」
野々村「いや、だから…ボクサーだってホテルを使うこともあるだろうし」
スポーツカーが止まる。中から男が出てくる。
当麻「そうか、ここで殺された男は5人目の被害者なんすよ。(スポーツカーの男が近づいてくる)ってことは命を狙われてるっつうことに気づいてたわけっすよね」
男「ランボルギーニ・ディアブロだぞ。ディアブロ」
野々村、頭を下げて「はあ」
男「何だ、車係じゃねえのかよ。すいません。あっちみたいっすね」
野々村「そう!命を狙われていることを知っていた。僕もそれが言いたかったんだよな」
当麻「だったらボクサーらしき人影が登場したときに逃げようとしますよね」
野々村「当然」
当麻「とすると、通常追いかけて後ろから攻撃するってことです」
野々村「もちコース」
当麻「しかーし、解剖時の所見によると被害者の正面から心臓を正確に握り殺しています」
※野々村「いや…でも、それは、こう…(手のひらで体を覆う野々村)いや、こう…(手の向きを逆にして体を覆う野々村)」
野々村「あっ、気づかれないように近づき、振り向かせてから殺したのかも。まさに暗殺拳」
当麻「いいですか。快楽殺人者ならいろいろいたぶってから殺すと思うんすよ。それがひとつもない」
野々村「じゃあ犯人はどういう人物なんだよ」
当麻、目を白目にしてひっくり返る
野々村「ああっ、ああ…」
当麻「ハラヘリヘリハラ(お腹が鳴る音)田原俊彦です。メシ食ったか〜。食ってまへん」
野々村「何でこんな部下ばっか来るんだろう。※よし、※はいはい」
にのまえ「あれ誰」
地居「当麻紗綾とその上司でしょう」
にのまえ「当麻紗綾?」
地居「知り合いですか?」
にのまえ「…なわけないじゃん。てか、知ってんなら早く説明してよ」
地居「警視庁の公安の中にSPEC HOLDERを取り締まる専門の部署ができたらしくその二人でしょう」
にのまえ「ふーん、ぼくたちを取り締まる部署か。な〜にができんのかね、あんな二人に」
地居「にのまえさん、本当にあの女に覚えないんですか?(にのまえの後ろで両手を広げる地居)」
にのまえ、当麻を見る
地居「うっ!(とにのまえのこめかみを拳でぐりぐりやる)カエ〜ル、カエ〜ル、カエルの子はカエ〜ルじゃな〜くておたまじゃ〜くし」

《飛行機のなか、子ども時代の陽太》
陽太「ねえどうして飛行機は飛ぶことができるの?」
当麻天「飛行機は前から来た空気を翼で下に流すことで飛ぶことができる」(JAL旧塗装エンブラエル170の写真。赤い部分を青く塗りつぶし、『JAL』ロゴを消したあとが見える)
当麻流夏「飛ぶことができる」(翼の周りの空気の流れのアップ)
天「空気が早く流れることで上面は下面に比べて圧力が小さく」(エンブラエル170がモデルなのになぜか3−4−3アブレストの機内)
流夏「小さく」(翼の周りの空気の流れのアップ)
天「逆に下面は上面に比べて圧力が大きい」
流夏「大きい」
天「すると圧力の大きい方から小さい方へと力が働き翼は上へと持ち上げられる」
流夏「持ち上げられる…※クスッ※
天「この力を揚力と言って」
流夏「揚力」
天「そのほかに推力、抗力、そして重力、この4つの力がバランスを取ることで飛行機は飛びつづけることができるんだ」
流夏「分かった?」
うなずく陽太
通路のカーテンを開けてCA姿の当麻が顔を出す
別のCA二人が台車に爆弾を積んで持ってくる
当麻「おみゃあがにのまえきゃ?」
※陽太「誰?」
当麻「ごめんね。死んでケロケロ」
爆弾のスイッチを入れる当麻
ホルンを鳴らすCA
当麻とCAの姿が消え、爆弾が残る。
陽太を突き飛ばす天
陽太「うわぁっ」
爆弾が爆発する
陽太「爆弾!止まれ!止まれよー!」

地居「おた〜まじゃ〜くし」
陽太「わああーっ」
にのまえ「あっ」
にのまえ「思い出したよ。あいつは僕の両親を殺した爆弾魔だ」
地居「そうです」
にのまえ「ちっ…殺す」
※地居「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待ってください。とりあえず殺さないで、まず利用してからにしませんか?」
※にのまえ「利用?」
※地居「たぶん当麻はディアブロさんの部下の連続殺人事件の犯人にたどりつくと思うんです。だから殺すのはそれからでも遅くないかと」
※にのまえ、歩き出して、指を鳴らす、と、にのまえの姿が消える
※地居「あっ」

【路上】
野々村が当麻をおんぶしている。
当麻「あー、もうダメ、もう死ぬ」
野々村「はいはいはいはい、はい、ダメよ」
助手席のドアを閉めるタクシー運転手。チェッカース無線。車体にチェック柄の帯。
当麻「あー、腹減った」
野々村「はいはいはい…」
運転手「はい、毎度ありがとうございます。チェッカース無線の武内」
車両後部にギターが積んである
野々村「あ〜近場ですが警視庁まで」
武内「ほんと近場っすね」
野々村「ダメですか?」
武内「あ、いや、喜んで」
※野々村「すいません」
※武内「それではメーター入れます」
※野々村「すいません、ああ」
※武内「はい発車しまーす」
※野々村「はい、すいません」

【走行中のタクシー】
武内「オレ昔ね、ちょっとギターやってたんすよ。だからうしろにね…」
当麻「もうダメ〜、死ぬ〜」
野々村「そんな大げさな」
武内「どうしたんすか?」
当麻「一切食事を与えてもらえないんです」
野々村「コレッ!」
武内「それ、ひ…」
時間が止まる
にのまえが歩いてきて、タクシーのドアを開け、当麻を見る。爆弾魔の顔と重なる。
にのまえ、ナイフを取り出す「よくも僕の父さんと母さんを殺したな」ナイフを顔に突きつけ、固まるにのまえ。
△ぼんやりと、炎上する飛行機、父、ミルクをやっている自分、女子高生時代の当麻がフラッシュバックする
※女子高生時代の当麻、ミルクをやっている自分がフラッシュバックする。
にのまえ「父さんと母さんと同じ死の恐怖をた〜っぷり味わってから、死ね」

【路上】
ダンボール箱一杯の接着剤「アローンベータβ」を道路に置くにのまえ
にのまえ「にのまえじゅういちの3分間殺人口座イエーイ、パチパチパチ…」
にのまえ「まずは、ここにあります万能接着剤をハンドルと…へへへ、たっぷり、たっぷり、たっぷり」
にのまえ「よいしょ(武内のアクセルペダルを踏む足をどかして)そして、踏み込んだアクセルペダルを、たっぷり…OK!」
にのまえ「で、ここ大事。当麻紗綾のシートベルトのこのパッチン部分をきっかり固めて(当麻と野々村のシートベルトの着脱部分を固定する)よし、これで完了」
にのまえ「そして、運転手さんに罪はないので降ろしておきましょう」
にのまえ「あとは指でパチン鳴らすだけ。レッツラゴン!(指を鳴らす)」
車が動きだす。
武内「ひどい…あれ?」

【タクシーの中】
野々村「嘘だ…あっ!運転手がいない!」
当麻「ついに狙ってきやがったな(シートベルトを外そうとする)あっ、外れない!」
野々村「えっ。あっぶつかるー!いやあっ」
前の車が車線変更。
野々村「ひいいい〜、うわあっ、うおお〜、ひいっ、ひいっ」

【路上】
タクシーとすれ違った車がひっくり返って道路にみかんがこぼれる。
【タクシーの中】
当麻「係長、遺言するなら今のうちっすよ。※あそこに突っ込んだらお陀仏です※
タンクローリーが目の前に見える。
野々村「ひいい〜っ」
タクシーの床に手をやろうとする当麻「届かねえ」
野々村「何やってんの」

【路上】
にのまえ「死んじゃえ」隣に武内

【タクシーの中】
野々村「雅ちゃーん!」

【路上】
タンクローリーの前に一人の女性が現れる(ナンシー)。
ナンシー「♪恋かな〜YES!恋じゃな〜いYES!」(早見優の「夏色のナンシー」)

【タクシーの中】
野々村「エンジンが切れた!」
当麻、ギターを手に取ってブレーキペダルを踏む
タクシー、ギリギリで止まる。
当麻「うわっ」
野々村「あっ」

※【路上】
ナンシー(英語で)「このクソブタ売春婦(ビッチ)が あんたらしくもない、油断したねえ」
当麻「来るのが遅ぇんだよ、ナンシー」
野々村「えっ、知り合い?」
野々村「どこの人?」
にのまえ、武内を見る。
武内の顔に赤いキリトリセン。

【中部日本餃子のCBC】
餃子を食べまくる当麻とナンシー
※ナンシー「うん、う〜ん!」
野々村「ガシャ」ケータイでナンシーの写真を撮る
当麻「係長食べなくていいんすか?ルービーでもミーノーしますか?」親父ギャグかよ。
野々村「いや、ちょっと遠慮しとくよ。※しかし、本当によくぞ助けてくださったナンシーさん※
※ナンシー「いえ、当麻は私の命の恩人なので」
※野々村「おー、日本語もお上手ですな。ワタシ、イングリッシュ、ティンプンクァンプンデス、タハハッ」
※当麻「ナンシーは日系二世なんすよ」
野々村「ほー」
※ナンシー(英語で)「とにかく、あたしのスペックが役に立ってよかったよ。あんたと電気信号としか会話できないこのぶっこわれた脳みそがタクシーのバッテリーと盛り上がっちゃってさ」
※当麻「電気信号と会話できるSPECか。不思議なSPECがあるもんだよ」
※ナンシー「何言ってんだよ。人間の全ての感情、五感、動き、すべて電気信号の仕事だよ」

当麻「で?」(英語で)「何しに来たんだい。たまたま日本に観光に来た訳じゃないだろ」
ナンシー(英語で)「あんたを救いにきたんだよ。あんたがニノマエって奴に狙われるって予知夢をケイトが見たからさ」(ケイトって誰?と突っ込んじゃいけないんだろうな)
当麻「ニノマエ?」
野々村「オゥ、ニノマエ?」
当麻「係長英語分かるんすか?」
野々村「いや、ここんとこは日本語だと思うけど」
当麻「日本語?」
野々村「ああ。『一(いち)』と書いて二の前、ニノマエっていう名前があるんだよ。インジャパーン!イエイ」
当麻「にのまえ…」
アラータ、CBCに入ってきて「オジサン、コワイヨ!ワタシヲマモッテ!」
親父「はっ?」
アラータ、胸を強調。
当麻「気が散る!シャーッ」割り箸を親父に投げる
親父「グアッ」割り箸が鼻の穴にささる。
※当麻「茹で5、焼き5、ニンニク増量、特急で」
※親父「ガイオ」

ナンシー、当麻に割り箸を渡す。
ナンシー(英語で)「ニノマエっていう少年が石油系のメジャーが何人も抱えているスペックホルダーの中で頭角を現しつつあるって情報が入ってね」
当麻(英語で)「さっきのもニノマエって奴の仕業なの?」
ナンシー(英語で)「間違いないね」
当麻(英語で)「何のスペック?」
ナンシー(英語で)「※信じたくないけど…※時を止めるスペック」
※当麻(英語で)「時を止める?」
※ナンシー(英語で)「その通りなんだ」

【夜景の空撮】

【橋の上】
ナンシー「当麻」
当麻(英語で)「キレイな星空だね」
ナンシー(英語で)「売春宿で私を助けてくれてありがとう」
《ナンシーの回想》
ビデオに録画されるナンシー。両手を鎖につながれている。左腕に「父 ジェファーソン」「母 フミ」と書かれている。
※男の笑い声(英語で)「悪夢の館へようこそ」
※男(英語で)「叫べ!泣け!これから処刑シーンだ!」
※ナンシー(英語で)「やめて!」

男(英語で)「組織の口座から100万ドルもお前の口座に流しといてただですむわけないだろ」
ナンシー(英語で)「バカな!※あたしは知らない。※スペックが暴走したんだ!」
男(英語で)「ショータイムの始まりだ」
ナンシーに刀を突きつける男
ナンシー「No No No…」
赤いキャリーバックが飛んできて、男を直撃
男「Ah!」
黒づくめの男二人が飛び込んでくる。
格闘し、手下の男を叩き伏せる。
スーツ姿の男、拳銃を突きつけ(英語で)「動くな」
※男(英語で)「俺の権利は?」
男、銃で殺される。
当麻「(英語で)あなたには黙秘権があります(日本語で)あ…ってもう黙れないか」
ナンシー(英語で)「誰?」
当麻「トーマ、FBI」
当麻(英語で)「助けにきたよ」ナンシーにコートをかけてやる。
ビデオカメラに発砲する当麻。

※ナンシー(英語で)「あん時、あんたが助けてくれなかったら私どうなってたか」
※当麻(英語で)「あれは仕事だから、別に恩に着る必要ないよ」
※ナンシー(英語で)「違う。あんただけなんだよ。私をひとりの女の子として扱ってくれたのは」

《回想、ナンシーの部屋》
当麻「Happy birthday Nancy!」
ナンシー、「洋服のサカゼン」の服を着ている。
当麻「イエーイ!」星条旗をかたどった誕生日ケーキ
ナンシー(英語で)「ありがとう当麻!大好き!大好き!大好き!大好き!」ケーキが服にべっとり
※当麻(英語で)「ちょっと、痛いって」
※ナンシー(英語で)「ありがとう!ありがとう!」
※当麻(英語で)「ケーキつぶれてるし」

ナンシー(英語で)「ありがとう!ありがとう!愛してる!当麻!」
TVゲームでバスケットボールをするナンシーと当麻。当麻は「京大ジャージ」
※当麻、ゴールを決める「イエーイ!」
ナンシー、SPECを使う「イエーイ!フー!フー!イエーイイエーイ」(英語で)「私の勝ち!」
当麻(英語で)「あ、スペック使ってズルした」
パイ投げのようなことをして盛り上がる当麻とナンシー
お揃いの帽子を被って寝る当麻とナンシー

ナンシー(英語で)「それまで、あたしはいつも一人だった。あんたのスペックさ、いつか聞こうと思ってたけど、何なの」
当麻「私自身にはSPECはないよ」
ナンシー「ウソツケ」
当麻「ほんと。SPECのある人たちに助けてもらうだけ。そういう意味で言うと、『人望』?なんつって」
ナンシー「あんなににのまえに恨まれてよく言うよ!」
当麻「にのまえ…ハァ…ファック!仕組みさえ分かりゃ怖くないんだけどな…って当たり前か」
ナンシー「あたしもいろんなデータ探ってみたけど、誰も知らないみたいなんだよね。いつも一瞬で相手を殺して次の瞬間に消えてる。神かモンスターだね。まっ、私はモンスターだけど」
当麻「よく言うよ。ナンシーみたいにピュアなやつはいない。あたしが男だったら嫁にするね」
ナンシー「お世辞はやめてよ」
当麻「なんで親友にお世辞言う必要あんのさ」
ナンシー「親友?」
当麻「あんたは親友以上、姉妹だよ。You are my sister.(英語で)文句ある?」
ナンシー「うん。(英語で)文句あるっちゃあるけど、何言っていいか判んない」
当麻(英語で)「文句思いついたら、電話ちょうだい。んじゃ、そろそろ行くわ」
ナンシー「OK」
当麻とナンシー、ハイタッチ
ナンシー(英語で)「連絡する。△餃子臭っ△
△当麻(英語で)「あんたもね」
去って行く当麻とナンシー
ナンシー「My sister」
それを見つめていた地居とにのまえ
地居「さあ、ディアブロさんのミッション、片付けちゃいましょ」
にのまえ「ミッション?な〜に、それ」
地居「やだな〜、にのまえさん」地居の電話に電気が走る
にのまえ「それよりさ、まずあのデブに借りを返さなきゃ」
ナンシー「にのまえ」
にのまえ「そうすりゃ、当麻はもっと恐怖を味わうことになるからね」
地居「そうですよ。当麻はこれからじっくりやればいいんです」
にのまえ「てかさ、僕はまずアニメイト池袋本店のけいおんDVD5※巻目発売記念じゃんけん大会に行かなきゃならないんだよね。何てったって声優の豊崎愛生さんがスペシャルゲストなんだから。待ってろよ〜唯〜※
※タバコに火をつけるナンシー
※地居「にのまえさん、にのまえさーん!」
※踊り始めるナンシー


【未詳】
捜査資料を見る当麻。「DHS養蜂(YO-HO)店 特製蜂蜜」を飲みながら
当麻「んー、いくら糖分取ってもいまいち頭が働かん…」
当麻「あ、そうだ!こういうときは…」当麻、キョロキョロと見回し…「日本人は書いて整理する」
書道用具を取り出し、墨を擦る。
当麻「いざ」
(当麻「心霊手術とか」)
(野々村「心霊手術っつって」)

当麻「心霊手術」
書道「心霊手術」
当麻「どうやって」
(野々村「気づかれないように※近づき※」)
当麻「近づいたか」
書道「どうやって近づいたか」
当麻「必ず接近戦」
(野々村「ギャラクティカマグナム!」)
書道「必ず接近戦」
当麻「地下駐車場」
(当麻「ホテルの駐車場」)
書道「地下駐車場」
当麻「トイレ」
(当麻「トイレの中」)
書道「トイレ」
書道「公園」
当麻「公園」
当麻、筆を置き、書いたキーワードを見る。
当麻「うーん、分からんぜよ」
文鎮を投げると、金魚の水槽と柿ピーの瓶に入る
当麻、書いた紙を束ねて、両手で破る「くぅぅぅ、でーい!んんん」
当麻「ちっくそー」と天井に向けて破った紙を放り投げる。
当麻「いやまじ!いただきました」
当麻、PCをいじり、現場の監視カメラの映像を見る「まさか…こいつが連続殺人鬼?」


【「池田屋」前路地】
マスタードだらけのホッドドッグを食べているナンシー
ナンシー「辛っ、超辛つ。マスタードだらけ。来たな」(周りの店舗がクリスマスのイルミネーションだらけ)
※にのまえ「びっくりした?てか、それだけ大味(おおあじ)な体してても味分かるんだ。フフフフフッ…ウケる」
※ナンシー「分かるよ。てか辛い方が私は好きなんだけどね(ホッドドッグを食べるナンシー)うまっ、うまっ」

にのまえ、マスタードを持って姿を現す「ふーん」
ナンシー「お前がにのまえ?(ホッドドッグを落としてにのまえの方に近づいて行く)ガキくせえ悪さすると思ったらほんっとにガキだね」
にのまえ「だからってナメてかかると怖いよ。※てか殺すけど※
ナンシー「やれるものならやってみな」
マスタードを落とすにのまえ
ナンシー「♪恋かな〜YES 恋じゃな〜いYES ※愛かな〜YES※
監視カメラや店頭のカメラが動きにのまえをとらえる
ナンシー「♪恋かな〜YES 恋じゃな〜いYES 愛かな〜YES」
照明が点灯する
未詳の当麻のPCがジャミングされ、メッセージが表示される。「I found Ninomae. I'll record our battle. That the best I Can」(ニノマエを見つけた 戦いを記録する 私のできることはこれだけ「The rest is up to you. Nancy」「後はまかせたよん」
当麻「ナンシー?」
(ナンシー「♪愛かな〜YES 恋かな〜YES 恋じゃな〜いYES 愛かな〜YES」)
当麻のPCにカメラの画像が表示される。25台の映像データを同時にRECしています ナンシーと、にのまえの映像。
当麻「こいつがにのまえ…ナンシー、逃げろ!」
ナンシー「Hello, this is the last call from Nancy」
対峙するナンシーとにのまえ
にのまえが指を鳴らすと、一瞬にしてナンシーの背中から血が噴き出す。
モニターでそれを見ている当麻
ナンシー「あとは任せたよ、my sister.」
カップルが話しながら歩いてくる。にのまえの姿は消える。「また行こうね」「嫌」「また行こうよ」「嫌」「行こうよ」
ナンシーの遺体を発見する。女「キャーッ!」
警察官「どうしました?」
女「何か急に、女の人が!」
男「あれ!消えた…」ナンシーの遺体は消えている。
警察官「何が?」
女「だから、でっかい女の人、ねっ?」
男「でっかいでっかいでっかい」
女「でっかい」
男・女「でっかい」
※警察官「あの!もういっぺん、落ち着いて話してくれる?」
※男・女「でっかい!でっかい!」
※警察官「俺はでっかくねえよ」

タクシーで現場に急行する当麻「釣りはいらねえ」タクシーをおりる。
当麻「池田屋、池田屋、池田屋…ああっ、もう、邪魔」キャリーバッグを置いて走り出す当麻
池田屋の看板が見えてくる、と、時間が止まる。
当麻の手前に、簀巻きにされ血まみれのナンシー。
にのまえ「なかなか頑張ったじゃない※、ビッグポークソーセージ※。まっ僕にはかないっこなかったけどね。」
※ナンシーにマスタードをかけるにのまえ。※指を鳴らす。
当麻、つまづいて転ぶ「うっ、んにゃー」
ナンシーの死体を発見。にのまえのメッセージが添えられている。「ホットドッグ。ぜひ食べてね。(テイクフリー)一十一」
当麻「ナンシー…ナンシー、(泣く当麻)ナンシー!ナンシー!うわぁぁぁぁ、うわぁぁぁあ」

【未詳】
帰ってくる当麻
ナンシーのことを思い出す当麻
(ナンシー「あんたがニノマエって奴に狙われるって予知夢をケイトが見たからさ」)
水を飲む当麻
(ナンシーの部屋ではしゃぐ当麻とナンシー)
(当麻「にのまえ!ファック!仕組みさえ分かりゃ怖くないんだけどな」)
(ナンシー「連絡する」)
(ナンシー「You reek of gyoza」)
(ナンシー「This is the last call from Nancy.」)
(当麻「にのまえ!仕組みさえ分かりゃ怖くないんだけどな」)
モニター、倒れるナンシー。
当麻「私のために…にのまえにトラップを仕掛けたんだ。自分の命を犠牲にして」
野々村「当麻君、おなか減ったろ。食べる?叙々苑の焼き肉弁当」
二人で弁当を食べる。泣きながら食べる当麻、お茶を飲み、「にのまえ、ぶっ殺す」


※【ディアブロの部屋】
PCで何かのレートを見ているディアブロ
そこに手下が入ってくる
高岡「ボス!」
ディアブロ「どうした?」
高岡「またメンバーがやられました。同じ手口です!」
ディアブロ「声がでかいんだよ」
写真を見せる高岡。
ディアブロ「にのまえは何をやってるんだ?」
齋藤祐佳男(という役名なんだ)「連絡が取れません」
ディアブロ「何だと?」
高岡「バックレたのかも」
ディアブロ「監視でつけたあのでくのぼうはどうした」
齋藤「にのまえに張り付けてます」
ディアブロ「お前そのでくのぼうにも連絡を取ったんだろうな」
齋藤「あ…」
齋藤を銃殺するディアブロ
ディアブロ「ドアホ」

【ゲームセンター】
クレーンゲームで遊んでいる男女
※女「としやん、もう一個」
※男「うん」

けいおん!のフィギュアをゲットする男(演:酒井敏也氏。ケイゾク/映画では喜多一尋役で出演)
女「すごーい!落ちろ、落ちろ。よし、やったー!」
女「※よいしょ、※もう一回。としや、もう一個」
それを見ているにのまえ
男「いいよ」
女「やったー、じゃあね、次は…」
にのまえ「唯ちゃんいくよ。おっ、来い、来い(平沢唯のフィギュアを捕まえる)あっ、絶対いった…ウッソ!」
地居(電話で)「もしもし」
ディアブロ(電話越しに)「またうちのメンバーが殺されたぞ。何やってる」
地居「一生懸命探してます…が、手掛かりがなくて」
※ディアブロ「簡単だとか言ってたじゃねえか」
※地居「そうなんすよねえ」

ディアブロ「にのまえは?にのまえは今なにやってる?」
地居「あ…今すか?」
ディアブロ「ナウ!ジャストベリーベリーナウ!」
地居「あ、今は、あの…その…リフレッシュ中といいますか…」
電話を変わるにのまえ「何だよいちいちうっせえな。僕はお前らの部下じゃねえし。てか命令すんならやめてもいいんだよ。※あんなはした金、今すぐのしつけてこのでくのぼうに持ってかせるよ※
ディアブロ「いやいや落ち着いて、ねっ、落ち着こう」
にのまえ「まず、僕は両親の敵を取る。仕事はそれからだ。あっ、ギャラは1億ね。あっ、そういえば新しい家はいつくれるの?」
ディアブロ「金も家も、今すぐ用意するよ。美人のお母さんも用意してある」
にのまえ「いい態度だ。立場を考えろ」
ディアブロ「はい」
電話を地居に渡すにのまえ
ディアブロ「おい、早く書き換えろ。やつをこれ以上増長させるな」
地居「はい、すみません」

【にのまえの家】
地居とにのまえがやってくる。
平沢唯のフィギュアを持ってるにのまえ
地居「中には母親役がいます」
にのまえ「あっ、うん」
家に入るにのまえ
※中から一二三が出てくる
にのまえ「どうも」
二三「何ふざけてるの。『どうも』だなんて。またゲームセンター行ってたんじゃないでしょうね?」
フィギュアを後ろ手で隠すにのまえ
※二三「十一!」
※にのまえ「ごめんなさい」

二三「とにかく手洗って、ご飯よ」
地居「記憶はある程度セッティングしてあります」
にのまえ「そもそもどういう由来の人なの?」
ケータイ画面の写真を見せる地居「この男分かります?」
にのまえ「殺されたディアブロの部下の一人だろ…まさか…」
地居「※この男の元奥さんです。※仲のいい夫婦でね。後追い自殺をしようとしてたんで記憶を消したんです。かわいそうですから」
にのまえ「事件になると厄介だからだろ。クソどもが」
※地居「まあ、組織としては厄介っつうことなんでしょうけど、僕は彼女を救いたかった。それは本当です」
台所で料理をしている二三。
野菜を切っている二三の姿に流夏の姿を重ね合わせるにのまえ
※二三「今日はあんたが餃子にしろって言うから餃子にしたのに、遅いんだから」
※にのまえ「へへっ、おっ、うーまそ」餃子をつまむにのまえ
※二三「生でしょ」
※にのまえ「おっ…フフフッ」
※椅子に座るにのまえ
※「グリ グリ ちい」の色紙

【SITの訓練場】
厚木「気をつけ!隊長に敬礼!」
敬礼する一同
敬礼する瀬文。そして志村、柳岡の顔
厚木「直れ!※休め!※
瀬文「(咳払い)この隊の隊長になった瀬文だ。よろしく頼む。本日の訓練は…」
柳岡「本日の訓練メニューは、副隊長である私が設定いたしました。この中にスパイがいるという実戦を想定しての格闘戦です。よろしいでしょうか?」
瀬文「分かった。では役割は…」
柳岡「新入りと新隊長がスパイだ!訓練始め!」
ボコボコにされる志村と瀬文
瀬文「志村!」
柳岡「訓練やめ!整列!」
倒れている瀬文と志村以外の隊員、整列する。
柳岡「実戦でしたら、死んでましたな」
瀬文「んぬおおおーっ!」
あり得ない高さでジャンプする瀬文。
瀬文「うわあああーっ!」柳岡に殴り掛かる
柳岡「うわっ…」
手榴弾を投げる瀬文。
隊員「手榴弾だ!」回避行動をとる隊員たち。
瀬文「ドーン!」
瀬文「裏切り者によってSIT隊は全滅!俺に文句のある奴は今すぐ隊を出て行け。SITは、お互いに命を預ける家族以上の存在だ。裏切り者は絶対に許されない。分かったか!」
隊員たち「はっ!」
柳岡「イターイ、イタイ…」
瀬文、柳岡に「お前はこの隊から出て行け。二度と俺に近づくな」
瀬文、柳岡を殴る。
柳岡「ああっ」
柳岡、咳き込み、すすり泣く。

※【大通り】
青山通り

【agete(アガット)青山本店】
・建物外観
指輪を見ている地居。
店員「彼女様にプレゼントですか?」
地居「はい」
店員「こちらがお流行りのおデザインで御(おん)120万円になりますね」
指輪を見る地居
地居「ちょっと見せてください」
店員「かしこまりました」
指輪を取り出そうとする店員。
地居、店員のこめかみをぐりぐりやって「んんっ。消え〜る、消え〜る、うっ」
店員「…………あの、お代いただきましたよね」
地居「はい、お箱に入れて、お包んで下さい」
店員「お失礼しました」
※指輪を持って行く店員
※きょろきょろ周りを見る地居

【当麻の家】
いびきをかいて爆睡している当麻。書道で「一」と書いてある。
侵入する地居。ストーカー写真を箱に入れる。
地居「お〜、眠っている」
当麻の枕元に近づき※、地居「君が眠りに落ちるこの瞬間をずっと待ってたんだ」※
地居、当麻のこめかみに拳を当てて「くっ…心から、大好きだー!」
近藤「お父さん、お母さん、陽太君は殺された可能性が高いです」
地居「あーいしてるー!」
餃子を食べるナンシー、クリームまみれになったナンシーと当麻、ナンシーと寝る当麻
地居「うう…僕のSPECよ、君に届けーっ!」
大学時代、教室で一人の当麻の隣に地居が現れる。
キャンパスを歩いている当麻の隣に地居が現れる。
※研究室の当麻の隣に地居が現れる。
オープンテラスの当麻の隣に地居が現れる。
※物理のゼミ?(平坂照雄先生)の当麻の隣に地居が現れる
アメフト選手の中に地居が現れる。
地居「ああっ、ああっ」
当麻、目を覚ます。
地居、平坂照雄先生の抱き枕を持って当麻を見ている。
当麻「あっ、どうしてここにいるの?」
地居「ひどいな。今日は俺たちがつき合い始めて四年目の記念日だろ」
当麻「だっけ?」
※地居「レストランだって予約してたのに電話にも出てくれないし」
※当麻「ごめ〜ん、左利き」

地居「さあ、出かけよう」
※当麻「15分待って。着替える、左利き」
※地居「うん」
※……
※当麻「アウト」
※地居「うん」
※地居、抱き枕を抱えたまま出て行く。

【レストラン】
・外観
ウエイター「いらっしゃいませ、ご案内いたします」
・内部、当麻と地居が食事している。
当麻「ムール(とムール貝を両目に当てる」地居「紗綾」当麻「ムール」地居「紗綾」当麻「オマール(オマール海老を頭に当てる)」地居「紗綾」当麻「ムール」地居「紗綾」当麻「オマール」地居「紗綾」当麻「ムール」地居「さ」当麻「ムール オマール」地居「や」当麻「ムール」地居「さ」当麻「ムール」地居「や」
当麻「次にムール貝が来る確率を計算せよ」
※地居、メモを見る「ムール ムール オマール ムール オマール ムール ムール オマール ムール ムール」
地居「んっ、オマール ムール オマール ムール ムール…」
地居、数式をメモしている。
地居「キター!pm=11は√2π分の1∮0からm分の11x分のeのマイナス2分のlogx二乗乗dx。ムール貝が7つ出たのでmに7を代入すると0.6743だから67.4%の確率で次は(指を鳴らして)ムール貝」
当麻、笑う。
地居も笑う。
※当麻「じゃあ次ね」
※地居「えっ」
※当麻「フォーク」地居「フォーク…フォーク」当麻「ナイフ」地居「ナイフ」当麻「ナイフ」地居「ナイフ」当麻「フォーク」地居「フォーク」当麻「ナイフ」地居「ナイフ」当麻「フォーク」地居「フォーク」当麻「フォーク」地居「フォ」

【夜景・観覧車の見える路上】SPEC第5話のシーン
当麻に指輪をはめる地居
当麻「何これ」
地居「広い意味でプロポーズ」
当麻「何それ」
地居「まあ、そんな感じ。本気だけど」
当麻「えっ、何それ」
地居「ループ量子重力理論で本気でノーベル賞取るから、結婚してください」
当麻、地居の後ろにダッシュして行き、後ろから地居に覆いかぶさる。
当麻「ジョワッ」
地居「おおっ」
当麻「フフフフフ…重い?」
地居「うん、指輪の分だけ」
当麻「フフフフ」
地居「当麻紗綾!」
当麻「ハハハハッ」
地居「好きだーっ!」

【志村の家】
志村の家。
美鈴が玄関から入ってくる「あ、瀬文さん」手につばを付けて髪を直す美鈴。
瀬文、顔にガーゼを当てている。
美鈴「どうしたのその顔?※あっ、※お兄ちゃんも?」志村、すき焼きの具を持っている。
瀬文「訓練でやりすぎた。それよりも美鈴ちゃん、お誕生日、おめでとう!」
誕生日ケーキ、「武運長久」「美鈴」と書いている。瀬文それは違うだろ(笑)
美鈴「うわ〜、ありがとうございます」
志村「おい、靴脱げ、靴」
美鈴「あら失念」
(三人、笑う)
すき焼きをよそう志村、瀬文に「先輩、どうぞ」
瀬文「いただきまーす」
志村「美鈴も食え」
美鈴「いただきまーす」
※志村「ビールはやめろ。メシから食え」
※美鈴「…っとにうざいんだから」
※志村「何だと」
※瀬文「まあまあ…うまいぞ、これ。牛だ、牛。和牛だ。国産牛だ」
※志村「国産牛っすか?アハハハハハハッ」
※瀬文「アハハハハハ」
※(三人、笑う)

志村、いびきをかいて寝ている。
志村に毛布をかけてやる美鈴。
美鈴「すごく喜んでました。瀬文さんのお陰でSITに入れたこと。※こんな根性なしの兄ですが、よろしくお願いします※
瀬文「何かしこまってんだ。2人とも俺の身内みたいなもんじゃないか」
美鈴「ヘヘヘ。だよね〜、さすが瀬文」瓶ビールを飲もうとする美鈴。
瀬文「ビールはやめろ」瓶を握る瀬文。
美鈴「ん」
瀬文「未成年がコラ」瓶を奪おうとして、ケーキを潰してしまう。
美鈴「あっ」
瀬文「あっ」
美鈴「あたしのケーキ!あっ!もう」と瀬文にケーキを投げつける。
瀬文「美鈴ちゃんやめろ」と美鈴にケーキを投げつける。
美鈴「ちょっと…あっ、やっ」
瀬文「やめろ、食べ物を粗末にするな」ケーキを投げる美鈴。※ケーキを投げ合う瀬文と美鈴※

※【歩道】
歩いてくる瀬文
待ち構えていた入山
瀬文「入山さん」
入山「瀬文、貴様柳岡に、お前はクビだと言ったそうだな」
瀬文「自分には正当な理由があります」
入山「バカもの!正当な理由もへったくれもあるか。組織のことも考えろ!」
瀬文「……SITは、命をお互いに預ける任務です。規律を乱す者がいれば、仲間の命を危険にさらすことになります!」
入山、瀬文につかみかかって「俺は、お前のためを思って言ってやってるのに!オヤジの言うことが聞かれんとか?」
瀬文「…こればかりは…お断りします」
入山、去ってゆく。

【未詳】
金魚に餌をやっている野々村。
当麻「おぁーす」当麻の服装が変わっている。パープルのスーツに、緑のジャケット、スカーフ
野々村「おっ、機嫌いいね」
当麻「別に」と左手の薬指を見せる。
野々村「エンゲージリング?結婚するの?」
当麻「う〜ん、どうかなぁ」
野々村「フフフフッ」
当麻、自分のPCを開ける。ナンシーの顔、にのまえとの対決シーンが出る。
当麻「この子誰ですか」
野々村「え?」(当麻のPCのディスプレイを見て)「※誰って何言ってんの。※君の友人のナンシーでしょ」(携帯を取り出す)
当麻「ナンシー?※…って、待ち受けにしてるんすか?※
野々村「まさか覚えてないの?」
当麻「この子ですか?」
野々村「FBI時代の友人で…」
頭を押さえる当麻「あー痛たたたー」
※野々村「大丈夫?頭打った?」
※当麻「やー、かもしんないです。すいません。記憶にございません」

野々村「※まあ、無理もないか。※帰国早々いろいろあったから」(当麻のPCのディスプレイに写る、血を噴き出して倒れるナンシー、消える)
当麻「消えた?」
(簀巻きにされたナンシー)
野々村「このデータ、誰が送ってくれたの?」
当麻「分かりません」
野々村「にのまえが自分のSPECを誇示するために送ってきたのか…」
当麻「にのまえ?」
野々村「今の画面に映ってた少年だよ。ニノマエジュウイチ」
当麻、頭を抱えて「あー、思い出せない」
野々村「仕方ないね。じゃ、本来の事件も覚えてないか」
当麻「心霊手術殺人事件のことですか?」
野々村「おっ、それは覚えてるんだ!」
当麻「それなら犯人は分かってるんです」
野々村「えっ?」
当麻「このビデオをポチっとな」
ホテルの車寄せが映る。2009/11/28/17:12 車椅子の少女が現れる。
野々村「おお…あっ、この子の名前分かってるのかね?」
当麻「はい、上野真帆 17歳 ちなみに両親と幼い弟は買い物の途中で交通事故死」
平成21年5月17日 午後3時22分 世田谷区砧1丁目付近 世田谷通り沿い
死亡者 上野彰彦(47) 上野サキ(45) 上野恭志郎(6) 生存者上野真帆(17)
両親と弟の炭化死体
《炎上する当麻の家族の乗った飛行機機内のイメージ》
陽太「助けて、姉ちゃん、わああーっ」

野々村「当麻君?」
当麻「彼女の父親、上野彰彦は内閣情報調査室 CIROの一因ですね。もちろん偽名ですが」
生年月日1960年7月8日 年齢47歳とある。SPEC零は2009年の出来事だし、上野彰彦が死んだのも平成21年=2009年だから、年齢が合わない。
野々村「内閣情報調査室のメンバー?」
当麻「石油系メジャー、ジャズフェラー一族の何かを調べていて、家族ごと事故に見せかけ殺されたんでしょう」
野々村「うーん」
当麻「そして、重傷を負いながら一人だけ生き残った上野真帆はジャズフェラーの幹部を次々殺した。残りはディアブロという最高幹部だけ」
野々村「その娘は、ディアブロを狙うかね」
当麻「と〜うぜん」
※野々村「うーん」
当麻、椅子を後方に滑らす。野々村「おお〜」
当麻「んでどうしますか?この子の戦いは。あたしは断固支持ですけどね。※助っ人に加わりたい気分です※
野々村「うーん、罪を憎んで人を憎まず(当麻の方に近づいてくる野々村)。しかし理由があるとはいえこの子の犯している犯罪を見逃すわけにはいかない。急ぐよ。このまま放っておくとこの子もどんな危険な目に遭うか分からない。だったら、我々警察の手で保護す…いやいや、逮捕すべきじゃないかね」
当麻、椅子を滑らせて自席に戻る「保護って言わはりましたね」
野々村、自席に戻る「へへへ…いい間違いだよ。あくまでね」
当麻・野々村「うんっ」
野々村「よしっ」
当麻、椅子を滑らせてリフトに向かう
野々村「待って、待って、あ、あ、つった、※つった…※
※当麻「行っちきまーす」
※野々村「あ、いや、おい」

【墓地】
※上野真帆がやってくる。段差に引っかかって墓地に入れない。
※入口に花を供え、※手を合わせる。家族写真を見る。真帆の母、サキは、南野陽子。麻宮…いや何でもない。

【大通り】
ディアブロのリムジンをつけるタクシー。
ディアブロのリムジンの中、ディアブロ「つけられてるな」
タクシーの中、※野々村「うーん、すでに3年分くらいの年間予算を超えちゃったな(タクシーのメーター、80020円)タクシー代だけで」※未詳の予算は年間2万6千円くらいかよ!
※当麻「どんな年間予算なんすか、うち」
野々村「本当に上野真帆は私達の前に現れるんだろうね?」
当麻「あの車はディアブロの車ですからね。追っていれば何か動きがあるはず」
野々村「うーん、でも、バレてるんじゃないかなうちらの尾行」
当麻「それが狙いです」
野々村「え?」
ディアブロ「地下駐車場でまくぞ」
高岡「はい」(無線?でなにか指示を出す)
(次々と景色が変わる)
※野々村「運転手さん、カード大丈夫だよね?」
※運転手「はい」
※野々村「ああ、あっ、それから、領収書分けられる?」

地下駐車場に入るディアブロのリムジン
追いかけるタクシー

【地下駐車場】
地下駐車場を出るディアブロのリムジン
追いかけるタクシー
車を降りていたディアブロと高岡
ディアブロ「うまくまいたな」
高岡「サブコードの会議まで時間がありません。急ぎましょう。※こちらへ※
※ディアブロ「おお、いい仕込みだな、高岡」軽トラックがある。
※高岡「もったいのうございます」
※運転席の方から乗ろうとするディアブロ。
※高岡「運転されるんですか」
※ディアブロ「右ハンドル」そのまま乗り込むディアブロ。
※高岡「あ、すいません」助手席側に回る高岡
※助手席に乗り移るディアブロ

△軽トラックの助手席に乗っているディアブロ△)運転席側に戻って乗り込む高岡
ディアブロ「早く出せ」
高岡「はっ、シートベルトをお願いします」
ディアブロ、なかなかシートベルトが出せない「ああっ…出せほら」
高岡「出発します。行きます…ちょっと」
ディアブロ「何やってんだオラ、出せほら」
動き出していきなり止まる軽トラック。
※ディアブロ「ああっ、何だよおい!高岡!」
※高岡「トルコンじゃないんで」
※ディアブロ「行けほら」
※地下駐車場を出て行く軽トラック

【路上】
ディアブロのリムジンを追いかけるタクシー
△野々村「運転手さん、カード大丈夫だよね?」
△運転手「はい」
△タクシーのメーター、80100円
△野々村「ああ」

タクシー。野々村の隣には人形、当麻「南極二号」が乗っている。
野々村「※何でダッチワイフなんか持ってんだろうな。※…南極二号〜!※フフッ、恐れ入ったか※

高岡「このビルを押さえました」ラブホテルの地下駐車場に入る軽トラック
※高岡「着きました」
軽トラックを降りるディアブロと高岡
ディアブロ「よーし、ヘリを呼べ」
高岡「はっ」
上野真帆、現れ、転ぶ。
真帆「あっ、イッ…イッターイ…」
ディアブロ、真帆に近づいて行き「おい、大丈夫か」
真帆「大丈夫です」ディアブロの心臓に手を突っ込む。
※高岡「どうしました?ボス」
ディアブロ「※ううっ…※お前だったのか」
真帆「父の友人からここに来るはずやと聞いて待っておったわ!おのれディアブロ、お家の敵、晴らさでおくべきか!」
ディアブロ「ううっ、ううっ、ぐぅっ、ううー」
当麻「やめろ」当麻のキャリーバッグが飛んでくる。
ディアブロにぶつかり、真帆とディアブロ、離れる。
ディアブロ「ううっ」
軽トラックの荷台に隠れていた、当麻、現れる。
真帆「んっ」車椅子に戻る。
真帆、車椅子を動かして「なにやつ!」
当麻、側転?して「当麻推算!※って時代劇か※
真帆「邪魔立てしゆうとおまんとて許さんぜよ」
当麻「※上等ぜよ。※ガチでかかってきいや」
真帆、ヨーヨーを取り出して「ならば、参る!」当麻にヨーヨーを投げる
当麻の手にヨーヨーの鎖が巻き付く。「うっ…スケバン刑※事か※
当麻と真帆、ヨーヨーの鎖を引っ張り合う…と、鎖が切れる
当麻「あっ…」
真帆「…!」
当麻「これ以上ほたえな(土佐弁で、騒ぐな、というような意味)上野真帆」
真帆「何ゆえ、わしの名を…」
当麻、ヨーヨーを落として「わしはデカやき、おまんの犯罪を止めに来たがぜよ」
真帆「笑止。マッポは、犯罪者の助太刀をする言うがか?我が一族のためには何もせんちょってからに!」
当麻「…」
真帆「わしは、法律もマッポも信じん。わしがこの手で我が一族の敵をとるきに、止めるんなら、おまんも殺す!※邪魔立てしな!※
当麻「…」
真帆「ほんに…ほんに頼むぜよ」
当麻「…」
高岡「おまんら、邪魔やき」当麻と真帆に発砲する。
※真帆「短筒!」
時間が止まる。
にのまえが現れる。ディアブロのところに歩いて行き、ディアブロの意識だけをにのまえの時間に取り込む。
ディアブロ「あぁ…にのまえさん、あ、体も動かしてくれ」
にのまえ、にやりと笑って「この世界では僕が唯一、絶対のキングだ。僕に命令するな」
ディアブロ「ああ…※ああー…※
にのまえ、弾の一つをディアブロの目の前に配置する。
ディアブロ「ああっ、やめろ、やめてくれ、お願いだ」
にのまえ「ヘヘヘ、ヘヘヘヘヘ…」
ディアブロ「これ、怖い」
※にのまえ、当麻の方へ歩き出す。
※ディアブロ「ああ…」

にのまえ、当麻の意識だけをにのまえの時間に取り込む。
にのまえ、当麻に「久しぶり、てか君は知らないかもしれないけどね」
当麻「誰?」
にのまえ「あっ、顔だけは動くよ」
当麻、左右をきょろきょろ。
にのまえ「君の意識の一部だけを僕の時間の流れに取り込んだ」
当麻「バカな」
にのまえ「世界は一つじゃない。それぞれの意識の数だけ世界はある。意識の一部は他者の意識と重なり、ある一定以上の重なりを人は現実の世界として共同幻想している。この世界の中には違う速度で生きている生物もいーっぱいいるよ。速度が違えば分子の質も量も異なるから目に見える形ではぶつからない。僕はそのルールというか壁を自由に行き来できる。そして意図した部分だけを僕の時間の中に取り込める。※分かるかい?※
当麻「どうやって?」
にのまえ「※うーん、さあねぇ。あえて言うなら、当然できると信じてるからできてるのかもね。※鳥が当然のこととして空を飛ぶように。うん、そういうことかも」
にのまえ、当麻に向かっている弾をつかむ。
にのまえ「たった一つ言えることは、僕は史上最強の人間だということだ」
にのまえ、当麻の眼前に弾を配置する。
にのまえ「ナンシーも進化した人類だった。つまり僕と同じ、選ばれた人間だった」
当麻「ナンシー?」
ナンシーの姿が、当麻の記憶のなかで徐々に蘇ってくる。
にのまえ「さてと、※ごくろうさん(高岡に)。※ディアブロ、あんたを助け、あの子を殺せば、いくらくれる?」
ディアブロ「1億、キャッシュで払う」
にのまえ「1億ドル?まさか1億円じゃないよね?」
ディアブロ「いや、今はまだ円高だから円で持ってた方が得だぞ」(いや、そういう問題じゃないっす)
にのまえ「そっか、じゃあ1億円で」
ディアブロ「ああ…」
にのまえ、真帆の方に歩き出し、ナイフを取り出す。振り返ってディアブロを見ると、弾に息を吹きかけている。
にのまえ、ディアブロにナイフを突きつける
ディアブロ「おお…」
にのまえ「子どもだましが一番嫌いなんだよね。ナイフで死にたい?弾丸で殺されたい?それとも…この接着剤で、まず鼻の穴をふさぎ」
ディアブロ「あ…」
にのまえ「目をふさぎ」
ディアブロ「あ…」
にのまえ「耳をふさぎ」
ディアブロ「あ…」
にのまえ「最後に口の中を固めてみようか?」
ディアブロ「うー」
にのまえ「喉がふさがって少〜しずつ息ができなくなって死んで行くのは苦しいだろうな。うわあ、やだな〜」
ディアブロ「ああっ、すいません。1億ドル、何とかします」
にのまえ「そっ、あまり僕に逆らおうとしてもいいことないよ。次はほんとに殺すからね」
※ディアブロ「はい」
ディアブロの前の弾を除けるにのまえ。
にのまえ「取引は成立した。じゃっ、あの小娘と当麻を殺すか」
ディアブロ「よろしくおねがいしまーす」
にのまえ、真帆に近づき、にのまえの時間に取り込む。
にのまえ「お嬢さん」
真帆、車椅子をにのまえに向けて「おまんら、許さんぜよ」
にのまえ「よく立派に闘ったよ。車椅子の可愛い少女なら誰も警戒しない。それに、倒れたらみんな心配して向こうから近寄ってくる。その瞬間心臓をひとつかみ。
真帆「※イッタイ…※助けて!※どなたか※助けてください!」
※監視カメラの画像 真帆「お願いします!助けて!あーれー!」
入光芳恵「嬢ちゃん、大丈夫?※お嬢ちゃん…※
真帆「じょ!」心臓をつかむ真帆。去って行く真帆
※監視カメラの画像 去って行く真帆
真帆「※ヘルプ…※ヘルプミー…△助けて△
カーレン・ケレシ「Are you OK?」
真帆「じょ!」心臓をつかむ真帆
※監視カメラの画像 去って行く真帆
※真帆「イッタイ…助けて!あ〜れ〜」
極西渡「大丈夫ですか!」
真帆「えん!」心臓をつかむ真帆。極西「うおっ」倒れる極西。※去って行く真帆
※監視カメラの画像 去って行く真帆
真帆「たん!」心臓をつかむ真帆。三丼吉國「うっ…」倒れる。※去って行く真帆
アジム・ハーシル・ミッタル「大丈夫?」真帆「しお!」アジム「ああ〜!」
真帆「じょ!じょ!えん!たん!しお!」※「叙」「々」「苑」「タン」「塩」のテロップ※
※車椅子に乗り、去って行く真帆。監視カメラの画像 去って行く真帆

真帆「成敗!」かわすにのまえ
当麻「やめろ」
真帆「おのれもののけめ!」
にのまえ「恨みのためだけに生きて行く人生は不幸だ。心から笑うことが二度とできないことを僕は知ってる。安らかに眠って。いつか、君の本当の敵は僕が取る」
真帆「…」
当麻「やめろ!」
にのまえ、上野真帆の首を切断。
※首がごろりと転がって、血が噴き出す。放送では首が落ちる音のみ
当麻「何じゃそりゃ…」
タクシーが暴走した時のナンシー「YES!」
当麻「あっ」
ナンシー「Call you later.」
当麻「あっ…※んっ…※」
ナンシー「This is the last call from Nancy.」
当麻「あっ…」
(ナンシーの姿、フラッシュバック)
当麻「ナンシー…」
※にのまえ、当麻を見る。
ナンシーの最期
ナンシー「あとは任せたよ。My sister.」
簀巻き、ホッドドッグにされたナンシー

当麻「あ…あたしの身内をよくも!うああああっ(当麻の体が光に包まれる。当麻に向かっていた弾が弾き飛ばされる)うおおおおおおっ、左手、動けー!」
にのまえ「動くわけない」
当麻「うおおおおっ」当麻の左手が地面から何やら吸い出し始める。
にのまえ「何だ?きもっ(指を鳴らす)」
ディアブロ、消える。
高岡、消える。弾、あらぬところに当たる。
当麻「うおおおおおっ」体が動くようになる。
※真帆の遺体だけが残される。

【霊安室】
首をくっつけられた真帆の遺体
野々村「一部始終がビデオに残っていたよ。ただし、ビデオの故障ということで、捜査一課としては証拠採用はしないそうだ。君(当麻)の証言もお蔵入りだ。ご丁寧にも君の精神鑑定をお薦めされたよ」
※当麻「係長」
※野々村「うん?」
※当麻「この子、殺される前に私に言ったんです」

真帆「マッポは、犯罪者の助太刀をする言うがか?我が一族のためには何もせんちょってからに!※わしは、法律もマッポも信じん。わしがこの手で我が一族の敵をとるきに。邪魔立てしな!※ほんに…ほんに頼むぜよ」
当麻「私達、どうすりゃいいんすかね、ぶっちゃけ」
野々村「私達は刑事だ。現行法にのっとり裁くしかない」
当麻「現行法にのっとり…ね。現行法で私が問題になんなきゃいいんすよね?」
野々村「んん…私達は刑事だ。そのことは忘れるなよ」
当麻「へえへえ」
霊安室から出て行こうとする当麻
野々村「責任はすべて私が取る。刑事としてベストを尽くせ」
当麻「へえへえ」
野々村、出て行く当麻の後ろ姿に敬礼。
※野々村「あっ、一人にしないで、ねえ…あっ、開かねえ。あっ、引くんだ…ねえ」ノベライズではこのあと柴田が登場するんだっけ。

【当麻の部屋】
当麻がベッドからシーツをはぐと、何やら長方形の物体。
※当麻「ジャパニーズユナボマーと呼ばれたあたしをなめんなよ。って誰も呼んでねえけど」
半田ごてをつかって電子回路の組み立てを行う当麻。電極を次々差していく。
葉子がそこに来て「何やってるの?」
当麻「んー、爆弾作ってる」
葉子「アハハ、またそんな冗談を」
当麻「アハハ、マジだけど」
葉子「あっそういえば、地居くん来てるんだけど」
※当麻「オランダに大麻吸いに行ってるとか言って追っ払っといて」
※葉子「あら、居留守使うの?」
※当麻「…」
※葉子「任せて。フフフッ」

【当麻家の玄関】
葉子、地居に「ごめんなさい、紗綾ったら今朝突然、オランダにタイマー据えに行っちゃったの」
地居「タイマーを、据えに?」

【当麻の部屋】
当麻「タイマーを据えにオランダ行くわけねえだろ」

【当麻家の玄関】
葉子「※ほらあの子、※爆弾作る趣味があるでしょ。だからそれに関係あるんじゃないかなと思ってるの。時限爆弾とか、タイマーくっつけるでしょ」
地居「オーマイガーッ、※何とかして止めなきゃ。※僕ちょっと、オランダ行ってきます」
葉子「気をつけて…ねっ」

【当麻の部屋】
※当麻「バカじゃね?二人とも」
※葉子「フフッ、うまいこと言っといたわよ」
※当麻「フフフフ、ありがと」
※葉子「あらら、この指輪、きれいね。地居くんにもらったの?フフフッ」
当麻「何これ」
地居「広い意味でプロポーズ」
地居「結婚してください」

※当麻「誰にもらったか忘れちゃったなあ」
※葉子「あらあら、罪作りな女ね。フフフッ。誰に似たのかな。私よね。ねっ。そうよね?フフフフフ」出て行く葉子

左手の指輪を見る当麻
当麻「何だかんだ言いつつめちゃくちゃ喜んでたな、私……しゃあないデカやけん命、捨てます」
キャリーバッグを開けて、グレーのスーツを取り出す当麻。
「FEDERAL BUREAU OF INVESTIGATION/DEPARTMENT OF JUSTICE」のロゴがシールされている(もちろん、アメリカ連邦捜査局/司法省 の意味)。

※【夜明け】

※【空撮】

【「Snail」ビル前】
当麻が歩いてくる。
※マスタードまみれのナンシーの死体、訴えかける真帆の顔、首を切られた真帆の姿がフラッシュバックする

【枯れ草の上・逆さまの画面】
横たわっているセカイ
たいやきを食べている青池潤。一口だけ食べて放り投げている。
※大人になる青池潤(白い女)
セカイ「せっかくファティマでご丁寧に教えてあげたのに人類はなぜか決まった道を歩みたがる」
謎の女、子どもの青池潤に戻る。たいやきを一口食べる。
また大人になる。
※白い女「ヒック」たいやきを背中から取り出し、一口食べる。
※白い女「じゃあ、ハンデでもあげたら?ヒック」
※セカイ「いや、別に負ける気は毛頭ないんだ。ハンデなんてとんでもない」

白い女「※ヒック。※この世界の終わりは既に決定している…んでしょ?。ってか、ラプラスに、ヒック、化け物呼ばわりされたからって、ヒック、根に持つことないじゃんか」
セカイ「根に持ってるわけじゃない。うーん、不安なのかな」
白い女「何が」
セカイ「いや、期待かもしれない。あの女のことを考えると心が震える!」
白い女「はあ?ドMかよ。てかドSのくせに、ヒック」
※セカイ「神はサイコロを振らない。しかしもしたった一度神がサイコロを振ったとしたら、それは当麻が人の子として生まれたことを意味する」
白い女「ガイアの気まぐれも許せねえ…ってことね、ヒック」
セカイ「今さら許せるか!」
※白い女「ヒック」たいやきを食う。
空に太陽が2つ並んでいる。
白い女「ねぇ、逆さまじゃね?ヒック」

【「Snail」ビル】
当麻、SPECを使う。金髪が手に絡み付き、電気が光る。空にはカラスが飛ぶ。
ビルに入って行く当麻、電気系統が異常を来している
当麻が乗ったエレベーターが上昇していく。
ディアブロの部下達が騒いでいる。
ディアブロ「何だ?」
ガラスが割れる。
ディアブロ「※何だ?※何が起こっているんだ?」
エレベーターがディアブロの部屋の階で止まる。
※高岡「誰か来る!」
ディアブロ「撃て!撃て!※撃て!※
ディアブロの部下、銃を連発
ディアブロ「見てこい!」
ディアブロの部下、銃を構えてエレベーターの方へ。電気に打たれるディアブロの部下
高岡「ひっ…ああっ、ヘ…ヘビ!」
ディアブロ「おおっ」
高岡「ヘビ、電気、ヘビ、電気、ああっ、あああーっ」
ディアブロ「はっ」
ディアブロの部下「クッソー、あああっ!(電気に打たれる)うあっ、ああっ…だあーっ」
ディアブロ「ああっ」
ディアブロの部下たち、電気に打たれていく
ディアブロ「あっ…はっ」
エレベーターから当麻が現れる
ディアブロ「当麻」
当麻「※ディアブロ、※(英語で)命をもらいにきたぜ」

【オランダ、△アムステルダム△※ヘルシンキ※←ヘルシンキはフィンランドでは?
当麻を探す地居「紗綾、紗綾…紗綾…一体どこ行ったんだ」
にのまえから電話。地居「もしもし」
にのまえ(学ラン)「どこにいるの?」
地居「今、当麻を追ってオランダに潜入してます」
にのまえ「バーカ。群馬の文紀(ふみき)山にいるってよ」レシートの裏に書かれたにのまえへのメッセージ「バカニノマエへ!!ディアブロを返してほしければ文紀山へ来い!!当麻(アカンベーのイラスト)
CBCの2009年12月1日のレシート。
・大名古屋茹でミソ餃子5点 1900円
・大名古屋焼きミソ餃子5点 1900円
・追加
・大名古屋茹でミソ餃子5点 1900円
・追加2
・大名古屋茹でミソ餃子5点 1900円
・大名古屋焼きミソ餃子5点 1900円
・大名古屋ラーメン2点 1600円
・名古屋あんかけチャーハン 700円
・ミソチャーハン 600円
・追加3
・ミソにらレバ炒め定食 800円
・ミソ野菜炒め定食 700円
合計金額はにのまえの指で隠れているが、13,900円!
地居「えっ、あ…」
にのまえ「ぼくと勝負しようってのか。ハハハッ、ウケる〜」

△CMの合間に餃子丼を食べるシーン

【文紀山・岩場】
餃子丼を食べている当麻。
岩場の一角に円が描かれている。
ディアブロが椅子に縛られている。
ディアブロ「あの…もしですね、よろしければ月収1億で味方になってもらえませんか?」
当麻「1億ドル?1億円?」
ディアブロ「えっ、えー…えん…あっ、契約金1億ドルで月収1億円でどうでしょう?」
当麻「いいねえ」
ディアブロ「でしょ?じゃあ、助けて」
※当麻「あたしはいいんだけどあたしのSPECはあたし自身じゃ何ともどうともなんないんだよな」
※ディアブロ「えっ、それ、どういう意味っすか」※ディアブロ横を見る。
にのまえが円の中に立っている。
当麻「遅えよ。朝から何杯餃子丼食わせんだよ」
にのまえ「やはり、君もSPEC HOLDERだったんだね」
当麻「そういわれるの嫌なんだけど。あんたみたいに化けもんじゃねえんだからさ」
にのまえ「うっせえ魚顔」
※当麻「魚顔?」
(陽太「うっせえ、サカナちゃん」)
当麻「いや、それにしては年が違いすぎるか。フフッ」
ディアブロ「やれ!にのまえさん。この魚顔女をやってしまえ」
当麻「魚顔じゃねえ!」ディアブロに駆け寄りキックする当麻
ディアブロ「あっ、痛い。痛い痛い、痛いよ…」
当麻「ハア…真帆ちゃん、お待たせ」地面に手を付ける
当麻「来いや、来いや、出てこいや…あっ」
※にのまえ「召還?」
ディアブロ「何?それ」
当麻の手に真帆の髪が絡み付く。引き上げる当麻
当麻が一瞬赤羽Pになる
正座している上野真帆
ディアブロ「おば…お化け?」
当麻「真帆殿、その手ぇで見事、敵をうちなされ」
真帆「かたじけない。当麻殿」
ディアブロ「…」
真帆「ディアブロ、我が一族の敵。おまんぜってえ許さんぜよ」
立ち上がる真帆。足が直っている。
にのまえ「足が…」
真帆「んんーっ」ディアブロに駆け寄って行く
ディアブロ「ああ…」
真帆「ぎゅっ」
ディアブロ「な…ああっ」
ディアブロから心臓を取り出す真帆。
にのまえ「うわあ、微妙なスペック」
真帆、心臓を地面に落とす。※ディレクターズカット版では心臓を地面に落とした後にのまえの「微妙なスペック」
真帆「親兄弟の無念、思い知ったかえ?」
ディアブロ、口から血を吐いて、「心臓なくても、ちょっとは喋れる」倒れるディアブロ
真帆「当麻殿、おまんには、ほんま一生、頭があがらんきに」
にのまえ「いや一生ってもう死んでるし」
当麻「いや、あの時救えなくて…」真帆に頭を下げる当麻
真帆「おおきに。ほいたら、さらばじゃ」飛び込んで消える。ディアブロの心臓を持っていく。
※当麻「本当にごめん」
※にのまえ「チャポンって…ヒヒヒッ、ウケる〜」

当麻「待たせたな。(ジャンパーを脱ぐ当麻)次はてめえだ」
にのまえ「君が爆弾マニアだということは知ってる」
にのまえ、円が描かれた部分に近づいて、埋められている爆弾を掘り返す。電池が外されている。
にのまえ「ニヒ」
当麻、ポケットから爆弾の起爆装置を取り出してスイッチを押すが…動かない。
にのまえ「バッテリーは全部外しておいた。プラスチック爆弾だから起爆装置なしにはどうにもならない。※ダイナマイトとかだったらまだ何とかなったのにねえ。※僕を四方八方から爆弾で同時に焼き尽くすつもりだったんだよね。うーん、ここが、ちょうど、中心かな。※てか、僕があっちやそっちに行ってたらどうするつもりだったの?ハッ※
当麻、髪に手をやる。
にのまえ「何その顔。次の手がないってくらい悲壮な表情だけど。ハハッ」
当麻「余計なお世話だよ」
にのまえ「強がっちゃって」
当麻「…」
にのまえ「その左手のSPECは魅力的だ。君は死者のSPECを使えるんだよね。僕の味方にならない?そうすれば、恨みを忘れてあげてもいいよ」
当麻「てかそもそも何恨んでんの?」
にのまえ「動くな!(指パッチンの手振り)一瞬でも動いたら時を止め、君の首を落とす。残念ながら君は僕に勝てない。それは、君と僕との悲しみの差なんだ。SPECは人間の究極の進化だ。つまり、怒り、悲しみが強いほど強力なSPECを覚醒させる。その点君はまだ、生ぬるい」
※当麻「ナメんな、クソガキ」
にのまえ「※クソガキで〜す。※で、どうすんの?僕のしもべとして生きるかそれともここで、死ぬか」
当麻「他人を信じる絆があたしのSPECだよ。夢、希望、信頼が怒りや悲しみに破れるとはあたしは思わない。ねえナンシー、また出番だよ」
にのまえ「ナンシー?」
にのまえの背後にあった木箱からナンシーが出てくる。ナンシー「ジャジャジャジャーン!※ずーっと前から私はここにいる。油断したね、ベイベー※
※にのまえ「何だと」
ナンシー「♪恋かな〜YES 恋じゃな〜い YES 愛かな〜YES」
電流が高圧線から、爆弾を仕掛けた円にそって走る。
ナンシー「♪恋かな〜YES 恋じゃな〜い YES 愛かな〜YES」
にのまえ「そうか、しまった」
キャリーバッグを持って逃げる当麻。
爆発が起きる。爆発の中心ににのまえ。
当麻「う〜わっ」
焼かれるにのまえ、時間を止める。
にのまえ「ハア、ハア、ハア、あっ熱い、熱い。クッソー、熱は止まんないのか。※ハア、※熱い!熱い!チクショー、とーまぁー!あああっああっ(地面を掘ったりしてみる)あああっ、※熱い、熱いよ。ああっ、※熱い、あっ、クッソー!とーまぁーっ!ああっ」指を鳴らす
大爆発が起こる。吹き飛ばされる当麻
(ここから第5話の映像)
倒れている当麻。左手に火傷。
当麻「あ…あ〜、んんっ」
起き上がろうとする当麻
(ここは零のオリジナル映像)
当麻「はあ〜、※熱い。喉渇いた※
振り向くと、にのまえが倒れている。
当麻「誰?子ども?」
にのまえの姿がフラッシュバック
当麻「にのまえ!」
(ここから第5話の映像)
当麻「んっ、ん…」
荒く息をしながら、にのまえに近づいていく当麻
当麻「にのまえじゅういち、(手錠を自分の左手にかける当麻)逮捕する」にのまえに手錠をかける当麻
(ここから零のオリジナル映像)
当麻「指パッチンできないようにここに瞬間接着剤…(ポケットを探る当麻)ん?ない…」
(ここから第5話の映像)
にのまえ、にやりとする。
振り向く当麻
炎が木箱に引火
当麻「しまった!」
爆発が起こる。
倒れている当麻。目を開けると…婚約指輪をした自分の左手

【建設途中のスカイツリー】
2010年

【SPEC第1話のSITの突入シーン、の前の突入の打ち合わせのシーン】
瀬文「周辺の地形および倉庫の構造は頭に叩き込んだか?」
一同「はっ」
瀬文「麻薬密輸組織の主なメンバーだ。顔をよく覚えとけ」
一同「はっ」
※厚紙を使った倉庫の模型。
※瀬文「これがマフィアだ。まず、敵をこのドアへ追い込む」
※マッチ棒で作ったマフィアたち。さすが、模型マニアの瀬文。
※瀬文「その後、アルファ、ブラボー、同時に突入し、」
※マッチ棒で作ったSIT隊員。さすが、模型マニアの瀬文。
※瀬文「一気に敵を制圧する。いいな!」
※一同「はっ」

瀬文「動きがあり次第突入する。これは実戦だ。訓練ではない。だが、我々が繰り返してきた訓練に比べれば、簡単なミッションだ。落ち着いて行動すれば、何ら恐れることはない!」
一同「はっ」
瀬文「小さく歌え」
一同「♪命捨てます恐くない、街の平和をS・I・T…」
瀬文「志村、何を恐れてる」
志村「いえ、何も恐くありません」
瀬文「正直に答えろ」
厚木「志村※、このチームだと不安なのか?※
瀬文「無理するな。この作戦から外れてよし」
志村「いえ!このチームは世界最強です。何ら恐れることはありません」
厚木「隊長、どうします?」
無線隊員「隊長!」瀬文、無線を確認に向かう。
無線「容疑者グループ確認。SIT丙隊、突入されたし」
瀬文「丙隊、ヒトサンマルマルに突入します」
瀬文「突入陣形!」
一同「はっ!」
※瀬文「志村、恐れるな」
※志村「はっ」
※瀬文「何があっても俺がついてる」
※志村「はっ!」
※瀬文「よしっ、行くぞ!」

瀬文「前進!」
一同「はっ!」
走って行くSIT隊
ちなみに、瀬文の隊員番号は丙001、厚木の隊員番号は丙002、志村の隊員番号は丙011(これを探してるんでしょ。てへぺろ)

【SITと強盗団の銃撃戦】(第1話のシーン)
瀬文「ゴーゴーゴーゴー」
・倉庫をバックに拳銃を発砲する強盗団
・強盗団が逃げていく姿。
・盾を並べるSIT。盾の背後から発砲するSIT。
瀬文「ゴー」
・突入するSIT
・逃げながら発砲して倉庫に逃げ込む強盗団
瀬文「ゴーゴーゴーゴーゴー」
・倉庫の入口まで来るSIT
瀬文「慌てるな。俺が威嚇射撃する。ゴーを出したら突入だ」
一同「おう」
怖じ気づいてその場に崩れ落ちる志村
瀬文「志村。復唱」
志村「瀬文隊長が威嚇射撃後、ゴーの合図で突入します」
瀬文「よーし志村。終わったら何が食いたい。おごってやる」
志村「銀だこのさっぱりおろし天つゆネギだこが食いたいす」
瀬文「よーし、とっとと片付けて、銀だこ行くぞ」
一同「おう」
発砲し、ゴーの合図を出す瀬文
瀬文「あの馬鹿」
瀬文「志村!?」
志村「うわー」
瀬文「撃つな」
目を閉じたまま瀬文に発砲する志村。時間の流れが止まり、瀬文の目の前を何者かが通り過ぎる。
自分の撃った弾で撃たれる志村
瀬文「志村!志村!」
・志村に駆け寄る瀬文

【警視庁・会議室】
厚木「我々は、瀬文隊長に志村隊員をあのミッションから外すように進言したのでありますが、『志村、恐れるな、何があっても俺がついている』と事実上恫喝し無理矢理あのミッションに」
信国「自分が無理矢理SITに抜擢したやつが作戦直前にビビって逃げるとまずいと考えたわけか」
※厚木「その点については隊員一同、同じ意見であります」
クスクス笑う柳岡。柳岡を睨む入山。

【未詳】
野々村係長が指名手配ポスター、「留波庵・座・佐渡衛門」(第1話の)を貼っている。
(テレビからの声)アナウンサー「では、次のニュースです。今日午後1時頃、※江東区港町(現実にはそういう地名はない)4丁目にある倉庫で※麻薬密売組織と警視庁の特殊部隊『SHIT』との銃撃戦があり、警視庁の隊員1名が意識不明の重体となっています。銃撃戦は特殊部隊『SHIT』が麻薬取引現場の捜索に入った際に起こり、隊員1名が撃たれて意識不明の重体です」以降、放送では当麻の「こばーっす」以下の芝居と被っている。
アナウンサー「なお、犯人達は全員逃走し、現在も警視庁が行方を追っています。隊員の負傷、そして犯人を全員取り逃がすという失態を犯した警視庁では『市民の信頼を回復することを念頭に置き、犯人検挙と麻薬組織の壊滅に全力を尽くす』とのコメントを発表するとともに、『SHIT』隊の再編成を検討するとしています」なぜかSITをSHITと発音するアナウンサー
当麻「こばーっす」
野々村「もう夜だよ、当麻君」
当麻「だからこんばんはーっす」
野々村「そこじゃなくて…あっ、もう〜、あっ、腕のケガの具合はどう?」
当麻「治んないす」
野々村「あ〜骨折って聞いてたからそろそろギプス取れそうなもんだけどね」
※当麻「骨粗しょう症なんです」
※野々村「ああ、骨しょしょしょ…ああ、あれね」
※当麻「フッ」

野々村「そうだ、今日奇妙な事件があったらしいんだ」
当麻「何すか?」
野々村「麻薬取引をSITが急襲したらしいんだがね、そこの瀬文って隊長が部下の志村ってやつを誤射したらしいんだよ。
当麻「あ〜、さっきニュースでやってました。まぬけな話っすよね〜」野々村の水槽、ミジンコになっている。
野々村「ところが、その隊長は部下の志村は自分の撃った弾に当たったと証言して譲らないらしい」
当麻「…!」
野々村「ありえない話だが、志村の体から取り出された銃弾のライフルマークは志村の持っていた銃のものだった」
にのまえを思い出す当麻
当麻「ありえない話じゃないっす」
野々村「うん」
当麻「あいつなら可能です」
野々村「にのまえじゅういち」
当麻「その瀬文さんって、ウチに呼べませんかね」
野々村「私もそう思っていたよ」
【ゲームセンター】
子ども「帰りたくない。もっと遊びたい」子どもの風船に「サトリ」と書かれている。
にのまえ、クレーンゲームで遊んでいる。「あっ、ずれた。いや、大丈夫。来い、唯、唯…おお〜…あっ、1800円、ああーっ」
※地居「サブアトラスの会議にSITの隊員を瞬間移動で放り込んで来た犯人はどうやらアジアの大国のようですね」地居、昔駅弁についていたようなポリ容器のお茶を飲む。
※にのまえ「おっ」
※地居「SITの隊員にサブアトラスのメンバーの顔を見られた。こちらとしては殺すしかないが、警官を殺すとどうしてもマスコミなどが騒ぐ。(お茶を飲む地居)ん…アチッ」
※にのまえ「いけるぞー」
※地居「にのまえさんに時を止めてもらえてSIT同士の事故にしてもらえてほんとに助かりましたよ…(お茶を飲む)アチッ」
※地居「サブアトラスの要人のことも口止めできましたしね」
※にのまえ「うっせえな。早く100円両替してこいよ、ボケ!」
※地居「はい」
※にのまえ「何で…何で…嫌いか?僕のこと、唯」
※地居、子どもの後ろを横切る。今度は子どもの風船に「海野」と書かれている。

にのまえ「いや、おかしいよ。だって取れないもん」
地居、にのまえのこめかみをグリグリする。
にのまえ「うぅ、あ…」
地居「今からお前は俺のシナリオ通り動く人形だ。※アムステルダム産のちょっといけないお茶をいただきます(お茶を飲む)う〜っ、カエール、※お前の記憶をカエ〜ルの子はカエ〜ルじゃなくておたまじゃ〜くし、おたまじゃ〜くし、ふ〜んっ!ふ〜ん!」
にのまえ「何?僕らの存在に気づいてるやつがいるだと?」
地居「ええ。当麻紗綾(お茶を飲む地居)」
時が止まる。
青池潤「…と、瀬文焚流…そして時は動き出す」
手をSWEEPさせる潤
当麻「当麻です。お会いできてだいぶ感動です。…意外に普通の人間だな」
手をSWEEPさせる潤
SPEC甲の回から天までの※早回し※ダイジェスト映像

※【SPEC〜結〜の冒頭映像・病室】
(瀬文のいびき)枕元に瀬文の紙袋
煙が漂ってくる
修繕された当麻のキャリーバッグ
瀬文の寝顔のアップ
(煙でむせる瀬文)
瀬文に骨付き肉をあてがう当麻
瀬文「アッチ〜!アッチ…うう〜っ」

【瀬文当麻コント】
当麻「皆さんどうも。ついに」
瀬文「うおおおおっ」
当麻「…1日から、劇場版SPECクローズが全国…」
瀬文「うおおおおっ」
当麻「…系で公開されます。ついに漸爻篇で完結。見どころは…」
瀬文「うおおおおっ」
当麻「…です。お楽しみに。てへぺろ」
瀬文「うおおおおっ」

【告知】
「王」の文字のパーツが動いて「十一一」になり、さらに「十一月一日 You are 公開 Fuchin' done」になる。
「裏キングデイ、セカイは終わる」


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