« 神の舌を持つ男 第10話 First Impression (Fast Impression or Last impression) | トップページ | 【てるてる家族】過去にも未来にも、こんな朝ドラは出現しないだろう【最終回】 »

2016年9月12日 (月)

【神の舌を持つ男】予想していた期待はずれへの不安

基本的に、ドラマについて「面白くない」とか「分からない」とか、ネガティブなことは書かないようにしている。
しかし、『神の舌を持つ男』については、正直言うと、最初に話を聞いたときから、不安しかなかったのである。
それを書くことについては、最終回を見るまで控えてきた。
これから書くのは、ドラマの制作がオープンになってから、私が抱いてきた不安を、ドラマを見る合間に文書化したものである。
なるべくそういうのは排除したつもりだが、合間に書いていたので、もしかしたらドラマを見ての印象が紛れてしまっているかもしれない。

【構想20年】
・「構想20年」ということがうたい文句となった。しかし、逆に言うと、20年間ドラマ化できなかったということでもある。
・20年前の発想が、20年経てもなお新鮮なものとして見ることができるパターンは少ない。しかも、堤監督は最初からそうしたことを想定はしていなかった。
・このドラマの構想の一部が、水がこぼれ落ちるように、他のドラマの設定に流れ出してしまっているものがある。全体的な田舎をめぐる雰囲気が『TRICK』を連想させるだけでなく、あろうことか、このドラマの根幹の設定である舌で舐めることでその物の成分を分析することができる、という設定が、『TRICK』の矢部謙三の二代目相棒、菊池愛介に使われている。また、「雅」という名前も『ケイゾク』『SPEC』で馴染んでしまった視聴者が多いだろう。

【ミステリーとして】
・舌で物を舐めて事件を解決する、という行動には、まず生理的に嫌悪感を抱いた
・◯◯という物質がどうこう…といった化学的な話になると、視聴者が全員化学の専門家ではないので、ミステリーとして腑に落ちないのではないだろうかと不安に思った。

【登場人物のキャラクター、関係性】
・「三助」という主人公の職業、なんとなくどういうことをするのか分かっていたので、その描写があることに対して抵抗を持った。
・メインの登場人物が3人いる。それぞれに個性を持たせつつ、キャラクター間の関係が6つ(蘭丸から寛治、寛治から蘭丸、蘭丸から光、光から蘭丸、寛治から光、光から寛治)になってしまうわけだから、それを描ききれるのか疑問があった。
・なぜ蘭丸がそこまで雅にこだわるのか、そして残りの二人はどうして蘭丸についていくのか、その辺りをあえて納得いかないように(Web上の紹介等で)説明していたので、納得いかなかった。
・二人の副主人公、宮沢寛治と宮沢賢治の関係性を思わせるという点、甕棺墓光の「2サスマニア」という点が、舌で舐めるミステリー(妙な表現だ)とどう調和するのかわからなかった。

【映画化決定済みへの不安】
・このような状況の中、映画化を前提にスタートしたことは不安以外の何物でもなかった。

《結局》
・当初抱いていた不安の多くが、残念ながら的中してしまった。視聴率でドラマの良し悪しをどうこうする趣味はないが、視聴率も低迷してしまった。
・演出的には小ネタで補ったのであろうが、ドラマの隙間を埋める小ネタが仕込まれて、緩急がつかなかった印象。
・当初、雅をシークレットキャストとしていたところ、あっさり第4話で明らかにしてしまったのは、ちょっと勿体無いような気がする、というのは、『ケイゾク/映画』の見過ぎかな?

|

« 神の舌を持つ男 第10話 First Impression (Fast Impression or Last impression) | トップページ | 【てるてる家族】過去にも未来にも、こんな朝ドラは出現しないだろう【最終回】 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

神の舌を持つ男」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/155300/64045547

この記事へのトラックバック一覧です: 【神の舌を持つ男】予想していた期待はずれへの不安:

« 神の舌を持つ男 第10話 First Impression (Fast Impression or Last impression) | トップページ | 【てるてる家族】過去にも未来にも、こんな朝ドラは出現しないだろう【最終回】 »