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2016年3月 4日 (金)

【ケイゾク】キャラクター「字」鑑【真山徹】

『ケイゾクなるままに』と自称している割に、ケイゾクのことを語れていないことを常々もどかしく思っている。その他諸々、前に書いたとおりなので省略して、今回は助役、真山徹を取り上げる。

◯由来
△『公式事件ファイル』『事件簿』の初期設定では「真山薫」という名前になっている。『あぶない刑事』で浅野温子さんが演じた刑事の名前である。では、「徹」は、仲村トオルさんが演じた「町田透」?しかし字が違う。

◯生年
△ドラマ上は不詳
『公式事件ファイル』では32歳。
『事件簿』でも32歳。
『SPEC全記録集』では1967年生まれ。
『台本』でも32歳。

◯役職・階級
■警視庁刑事部捜査一課弐係・警部補(TVシリーズ)
△柴田との釣り合い上警部補という階級になったことは想像がつくが、実際のところ年上の近藤や谷口より階級が上なのはどうなのか、というところである。大卒ノンキャリアで、昇任試験をクリアしていったのであれば、32歳で警部補という役職は不自然とは言えない。むしろ少し遅めの人事と言ってもいいくらいである。しかし、真山は不祥事を起こしており、弐係に配置になって以降(おそらく24歳ごろ、採用2年目)、彼を昇任させるか、という疑問がある。警察官には階級ごとに定数があるから、真山を昇任させるということは、バリバリ働いている他の刑事が、警部補に昇任できなくなるということだからである。
そこでもう一つ考えられるのは、国家公務員II種試験(当時)に合格し警察庁に採用になった準キャリアで、採用2年目に警部補に昇任して、その後昇任が止められているということである。
いずれにせよ、どっちが正しいという手がかりはない。
△叩き上げ刑事、と書かれることが多いが、公安出身ということはエリートではないかとも思う。

◯捜査態度
■常に定時で(外勤中でも)帰ることからか、公式サイトのあらすじに、「全くやる気が無く」と書かれる始末だが、弐係では昇任試験の問題集と思われる本を読んでおり(マンガだったこともあるが)、来るべき時(どんな?)に備えているのかもしれない。柴田が来てからは、切れ者刑事という部分が印象付けられる。柴田が担当する捜査の資料もちゃんと読んでいると思われ、第1話のビル屋上のシーン、柴田が巻き尺を使ったりして犯行現場を探そうとしているとき、真山はすでに犯行現場に立っているとか、第6話では壺坂の捜査に協力する気はないといいつつ、独自に捜査を行ったりしている。それ以外にも、例えば、第1話で、直感的に被害者夫人に疑いを向け、彼女が犯人へのメッセージを送っているのに気づいたり、第7話で、犯人と絵画ブローカーの接触をつかんだりしていた。
△柴田の推理については、どんな突拍子もない推理でも、頭ごなしに否定することはしない。謎解きは柴田に任せて、心理面から犯人に迫るというのが真山のやり方である。
■特に白眉なのが、第2話、犯人の下平の弁解に、父親が殺されていたと知ってて金をもらっていたんだろうと指摘するシーンだろう。
△2時間ドラマでありがちな、「犯人が崖の上で弁解」みたいなシーンに対するちゃぶ台返しである。そのようなことを植田Pが言っていたように記憶している。

◯ファッション
■モノトーンのスーツに白靴下がトレードマークである。第4話・第6話ではスウェット思われる私服姿を見ることができた。イミテーション説もあるが、ロレックスの時計をしている(第1話)というのは意外なところ。

◯癖・習性
■犯人に対して犯行に至った過程を辛辣に批判するなど苛烈で、ときに暴力を振るうことがあるが、その際、必ず最初に蹴りを入れる(第2話、第3話、特別篇、映画)。さすがに女性に蹴りを入れることはないが、胸ぐらを掴むなどの行為に及ぶことはある。
■柴田が真山の席で机に足を投げ出したシーン(第9話)があることから、机に足を投げ出して…という印象があるかもしれないが、実は、真山が自席で机に足を投げ出すシーンというのは一つもない。似たような感じで机に足を投げ出すシーンが第6話にあるのだが、それは、谷口の席に座って足を投げ出しているのである。
そもそも、机に足を投げ出すのは谷口が先で、第1話で、柴田が座るであろう席に足を投げ出している。
■部屋に風俗嬢を呼んだり(第1話)、現場を見に来ていた若い女性と肩が触れ合ってにやけてしまったり(第3話)、相談者が若い女性だと俄然熱心に相談に乗ろうとしたり(第7話)と、そっち方面の欲望に忠実、というところだ。朝倉と思われる相手に妹の沙織に誘われるような暗示をかけられたのは、そうした習性をつかれてのことか。
■定時後は朝倉を尾行したり、フィールドスコープで朝倉のマンションを監視するなど、朝倉の監視を怠らないと思いきや、第4話では、脚本家の花登筐(はなとこばこ)さんに言及したり、榊原利彦さん演じる岩井信一郎が「おととしの月ドラで刑事役」と聞いて、「山下真司の部下か!」と興奮するなどというように、意外にもテレビをよく見ているという側面もある(余談ながら、山下真司さんといえば『太陽にほえろ!』の五代潤(ごだいじゅん)刑事であるが、『太陽〜』つながりを意識したのだろうか)。
△そんなことだから本物のアサクラの正体に気づかなかったんじゃないか。
■早くに両親を亡くしていたらしく、7年前には妹と二人暮らしをしていた(第9話)。それだけに、朝倉に対する復讐心も強いものがあるのだろう。

◯柴田の頭を叩く件
■4話から何かというと真山は柴田が変なことを言ったりすると柴田の頭を叩くわけだが、頭を叩かれる際、柴田は小声で「痛いです」「すいません」などと返しを入れている。ヘッドホンじゃないと聞き取れないくらいの声なので、機会があれば確認してみてほしい。
■真山が柴田の頭を叩くことについて、ケイゾク/特別篇のVHS版(BDにも入っている)に入っている渡部篤郎と中谷美紀の対談の中で、中谷美紀はプライベートで(渡部篤郎さんの)頭を叩くという話になって、中谷「母にね、言われたんですよ。『あの役者さん(渡部さんのこと)にいっておいてちょうだいって、嫁入り前の娘の頭を叩くんじゃないって。』仕返ししておこうと思って。目には目を、歯には歯を」とのことだ。

◯SPECにおける真山
■殉職したということが、野々村の口から語られた。
△それを私はひたすら否定しようとしてきた。上記のシーンが、2003年のことだと、『SPEC全記録集』に記載されているが、「未詳ですか?」というセリフから、それは考えづらい。

◯個人的なまとめ
一般的なバディものに限らず、刑事ドラマだと捜査方針を巡って対立する場面というのがつきものなのだが、真山と柴田に関してはそれが一切ないのが特徴。柴田は謎解きを、真山は心理面と、完全に分担ができているからというのもその一因だといえる。
連ドラのときは、真山の「狂気」に驚かされ、第9話以降の一連の事件でどんどん真山が追い詰められていく過程で、「本当に真山さんは無実なのだろうか」とハラハラしながら見たものである。「普通のドラマだったら真山は犯人じゃありませんでした、で終わるだろうけど、『ケイゾク』は普通のドラマの『常識』は通用しないぞ」と。

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