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2015年12月 3日 (木)

【ヤメゴク】最終回 小ネタ、突っ込み、深読み(ねたばれ)&完全版(Blu-Ray、DVD)との違い

『ヤメゴク』Blu-RayとDVDには、最終回の放送版の他に、特典映像として、「完全版」と称したディレクターズカット版が入っている。
今回は、放送版でカットされたシーンの左上に、「ヤメ落ち」と表示されるので、カットシーンの検証は比較的容易だが、お約束なので、今回もやる。

BD/DVD版で追加された部分は、※をつけたり、※〜※で囲っている。
逆に、カットされた部分は、△をつけたり、△〜△で囲っている。

ナレーション「このドラマは、警視庁15階にある、通称『足抜けコール』で活躍する人間たちの、物語だったが、この度が最終回であーる」

【タイトルロゴ】
巨大な「最終回」の文字

足抜けコール
…の外の廊下に、赤いジャージ姿の女性、白いブラウスの女性、琉球王国の役人の衣装の人、貞(略)
ニュースサイトを見ている東条(の後ろに石山)


『浅間組』組長に続き、『武尊組』組長も逮捕
7月9日(木)8時8分配信 [T]ツブヤイター [S]シェアリング
7日、警視庁組織犯罪対策4課は殺人未遂の容疑で指定暴力団関東貴船組の2次団体「浅間組」組長、入山黄明容疑者(50)を逮捕したことに続き、昨日8日、同じく関東貴船組2次団体「武尊組」組長、青峰亨容疑者(56)も殺人未遂事件の首謀者として逮捕した。
 7日未明、警視庁組織対策4課は同じグループ内の抗争事件にて、指定暴力団関東貴船組組長、橘勲が2次団体「浅間組」組長、入山黄明容疑者に銃撃されて意識不明の重体になっている事件で殺人未遂の現行犯で入山容疑者を逮捕したことに続き、8日、同じく2次団体である「武尊組」組長、青峰亨容疑者も殺人未遂事件の首謀者として逮捕した。警視庁によると、いずれも指定暴力団関東貴船組の内部抗争事件に関するものとみられ、当時の状況や経緯など、関係者から事情を聞き、詳しく調べる方針だという。

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なんか、この世界にも「ツブヤイター」があるし、同じことを2回書いてるし、「倉持一家元構成員」のキネ・セジュンって誰だよ、って感じだし。
石山「この二つの組から恨み買ってるんだろうね、水田さん」
東条「水田さんを助けた橘さんも、ただじゃ済まないかも」
石山「で、その橘さんは」
佐野「橘さんなら現在、オペの真っ最中でございます」
魚をバーナーであぶっている佐野。その隣で謎の外国人が肉をあぶっている。
石山「あぶってるねぇ!誰それ」
東条「バクちゃんまた大手柄ですね」
佐野「暴力団の組長二人も逮捕させましたからね」
東条「また課長に褒められますね」
石山「これが無法者のバクちゃんをハラハラドキドキ、ドキがムネムネしながらも部下にしてる醍醐味なんだね」
東条「じゃ、たまにはお祝いと慰労を兼ねて」
※石山「土間土間?」
※東条「かまどか?北の家族?」
石山「そうだね、佐野くんもいいよね?」
佐野「申し訳ございません。今夜、私、ちょっとした大仕事をしなければならないのでございます」
石山「※だれ、それ?※なに、大仕事って?(廊下の方を向いて、集まっている4人の女性?を見る石山)それ、俺絡み?
※東条「いいなぁ」

病院
「手術中」のランプ、消える。待っていた麦秋と三ヶ島
手術室から出てくる章子と遥
章子「手術は無事終了しました。神経の圧迫を解除したことで、障害は残らないと思います」
遥「麻酔が切れたら会話も自由にできるはずです」
三ヶ島「さすがや、ゴッドハンドや、ブラックジャックによろしくや」(三ヶ島のセリフに反応している遥)
章子、麦秋に「次はあなたの番よ」
麦秋「約束通り、橘勲は逮捕いたします」
去っていこうとする麦秋を引き止める三ヶ島
三ヶ島「何意地になっとんねん。お前イージーライダーか!」(ダジャレかい)
麦秋「私は冷静です。冷静と情熱の間です」小説・映画『冷静と情熱のあいだ』とは関係あるのだろうか?
(何やら話し合っていた章子と遥、麦秋を見る)
麦秋「すいません」
三ヶ島「麦秋」
麦秋「橘の直接の逮捕容疑はあなたへの公務執行妨害」
三ヶ島「そんなもんションベン刑にしかならへんわい。※う〜ん、ピカーッ!そうか、そうか、ほう、※橘勲を逮捕することでこのゴタゴタのなか、万一を考えて保護しよういう落胆やな」
章子「魂胆」
三ヶ島「それやったら、問題は水田千一や。水田こそ命を狙われる。どないしたらええねん?」
麦秋「私は橘も水田も保護するつもりはありません」
三ヶ島「なっ」
麦秋「手助けするとすれば、二人がヤクザから足抜けした時のみ。その場合でも、苦しんで苦しんでカタギにはい上がるか、さもなくば野垂れ死にでもすればいい」
三ヶ島「お前はまだ逃れられへんのか、ヤクザを憎む気持ちから。ヤクザを憎む理由はなくなったはずやろ。橘勲はおまえの親父やなかった。※それ以前に、お前と母親の命の恩人やったんや※
章子「ちょっ(と)」(止める遥)
三ヶ島「それが分かった時点で、おまえがヤクザを恨む理由は…」
麦秋「今更…」
遥「今更後戻りなんてできないよね。お姉ちゃんは、いまだにいろんな人の思いを踏みにじってるんだから。今更後戻りなんてありえないし」
麦秋「ええ、その通りです」
去っていく麦秋

病室
目を覚ます橘を、水田と鷲頭が見ている
水田「親父」ナースコールを押そうとする水田
橘「いいよ。入山は、入山はどうなった」
鷲頭「逮捕されました。青峰の組長も」
橘「そっか。ガタガタだな、うちの組は」
水田「自分のせいです。親父を裏切ろうとした自分の…」
橘「入山と青峰の組には出来るだけのことをしてやらねえとな」
水田「金銭的に十分な補償をするため、うちの客分に大きな取引をさせる予定になっています。
橘「よろしく頼む」
水田「そのためにも親父、貴船組にプールされてる資金をお借りしたいのですが」
橘「元々お前が稼いだ金だ。任せるよ」

警視庁の空撮 皇居外苑側から(珍しいアングル。左手に六本木ヒルズ、テレビ朝日が見える

警視庁屋上
麦秋、太陽に手を伸ばす
回想
橘「いいか、麦ってのはな人に踏まれて強く大きくなるんだ。本当の優しさも…」

佐野「何を掴もうとしているのですか?(赤い風船を手に持っている)♪〜あの娘はどこの娘〜♪(浅田美代子『赤い風船』)決して手の届かない光なのでしょうね、特にあなたには」
麦秋「何の用ですか」
佐野「気になったのでございますよ」
回想
麦秋「橘勲は、私が助けます」

佐野「バクちゃんさんのあのお言葉。(風船に顔が描いてある)今さら生ぬるい光にほだされちゃったらどうしようかと心配になって、探しちゃいましたよ」
麦秋「あなたに何の関係があるのですか」
佐野「すっとぼけないでください。あなたが私を水千組に潜入させたくせに」
麦秋「何を証拠に」
佐野「だってほら、組対部長様がヤクザに脅された時、警察のでっち上げ捜査の証拠を谷川課長のご命令で私が貴船組に渡したんでございますよ。さすがに気づきますよ。谷川課長はバクちゃんさんのご意向で動いてるんじゃないかなって。カッコいいですね。ヤクザと警察、両方に喧嘩売りながら、引くことを知らない。そんなバクちゃんさんのことを密かにお慕い申しておりました。ですから私も負けずに命がけで潜入し、水千組の客分として認められたのです。それから2ヶ月以上積み重ねた取引で、関東一の組が壊滅する。 それがもう目の前なのです。大量のヤクザが生活の基盤を失い、今までの人生を否定され、※やっぱり全員クズだったと※地獄を這いずる日がついにやってくるのでございます。誰のせいでこんなことになったんだろうと。殺し合いも始まるかもしれません(笑)それを考えるだけでも、楽しくて楽しくて、ここ最近、満足に寝てません。脳から変な物質が出てる感じです。この感じ久しぶりなんですよね。証券会社にいた時、ケイマン諸島在住のアラブ系スーパービリオネアと仕手戦を繰り広げ47分後に破産させて…」
麦秋「佐野さん、あなた…」
佐野「もっと喜んでくださいよっ!貴船組を壊滅させ、橘勲を社会的に抹殺するのがあなたの念願だったはず」
麦秋「橘は、退院次第逮捕します」
佐野「ほう、それを聞いてちょっと安心。う〜ん、よし。では逮捕の前に、私が先手を打ちましょう」
麦秋「先手を打つ?」
佐野、赤い風船から手を離す
屋上から降りていく佐野

△(提供コール)△
佐野、水千組にやってくる
構成員「先生!」
構成員たち「ちわっす!」
鷲巣「どうしました?いつも先生の仕事は夜なのに?」
佐野「海外のマーケットに合わせてましたからね。でも今日は特別な取引させてもらうんで。ところで、資金の方は?」
鷲頭「ええ、先生に指示された通りの額を集めました。しめて、43億円」
佐野「ということは、貴船組本部の金も込み込みで?」
鷲頭「込み込みです」
佐野、PCを立ち上げる。
佐野「では、これから早速始めましょう」
鷲頭「これからすぐ?」
佐野「※ええ、変な邪魔が入る前にね※一人にしてください」
※鷲頭「はい」と出て行く
※構成員たち「頼んます!」
佐野「♪ウラウラウラウラ…パットねらいうち、フーッ、パットサイ…ゼーリーア、フーッ」
佐野の携帯に着信。発信名は「バクちゃんさん」
佐野「日和ってんじゃねえよ、今更。♪ウララ、ウララ、ウラウラよ」

警視庁人事課課長室
三ヶ島「行くで、ほら」三ヶ島が部屋に入ってくる。麦秋が続く。
※谷川「ノックとか、そういう礼儀はないのかね」
谷川、「大麩豪」をバカ食いしている。
三ヶ島「※あの、※聞いたで、佐野を止めてくれ」
谷川「はい?」
麦秋「今進めている計画を止めてください」
谷川「なんで?もともと君が私に頼んだことじゃない」
二年前
谷川「君が成果を上げる限り、君の越権行為はもちろん、君の要求もできるだけ飲もう」
麦秋「では、私は外から貴船組を追い詰めます。ですから、中から追い詰める人間をつくってください」

谷川「だから佐野くんに白羽の矢を立てたんだよ。※最近はデイトレードで稼ぐ暴力団もいると聞いて※証券会社のトレーダーから捜査二課の財務捜査官になった彼が適任だと思ってね。志望動機は、『同じスキルを使い、逮捕する側になりたい』」


佐野の履歴書(抜粋)
所属 警視庁刑事部捜査第二課
役職 財務捜査官
階級 警部補
氏名 佐野 直道
生年月日 昭和59年8月20日生(28歳)
最終学歴 国立東京都大学  経済学部 卒業
過去の職務経歴 長坂証券株式会社
資格 公認会計士
採用 特別捜査官(財務)
任用 平成25年4月 警視庁警察学校 特別捜査官第12期
技能検定 柔道 逮捕術 けん銃 運転技能 救命救急 無線技能 全てなし

学歴・経歴及び勤務経歴
よく読めないが、長坂証券株式会社代表長坂信人が逮捕され証券会社は倒産し、失職、とある。「長坂信人」は堤監督の事務所、オフィスクレッシェンドの社長の名前

1年前
佐野「残念ながら、現在の業務ではそれができません。刑事に依頼されて不正取引を見つけるだけの日々です」
谷川「それで、君はかなりの成果を挙げています。優秀です」
佐野「ハラハラドキドキしないんです。※ドキがムネムネしないんです。※
※谷川「えっ?」
佐野「会社にいた頃は、1日に何億も得したり損したり、生きた心地がしませんでした」
谷川「今の仕事なら、そんなストレスはないはずですが」
谷川「それじゃあ、生きてる実感がないんです」

谷川「だから刑事にしてくれと彼に要求されました」
麦秋「財務捜査官から刑事にはなれないはず」
谷川「うん、それが原則。いくら私が人事課長でも、よほどの成果を上に見せない限り、原則的に例外はない」
三ヶ島「せやから、お前、佐野を…」
谷川「ええ。今回の計画が成功したら刑事推薦すると約束して…表向きは、時間の自由がきく暴追センターに出向(デスクに座っている佐野の手前で将棋を指している警察OBたち)、裏では違法な潜入捜査。ハラハラドキドキするでしょ。※ドキがムネムネするでしょう※
三ヶ島「※そうかい。※それで佐野が水千組にかい」
谷川「Yes, we can!全て君が要求したことです」
麦秋「ですから、中止にしてください!※今すぐ佐野さんに…※
谷川「※どうしました?※暴力団を苦しめ、追い詰める。それが永光巡査部長だったはず」
「大麩豪」を食べ続けている谷川
※麦秋「受け皿がなく追い詰めれば、結局カタギが傷つきます。それが、この3ヶ月で分かったんです」
※谷川「3ヶ月ね。彼(三ヶ島)が足抜けコールに配属されてからですか。ちょうどその頃彼が失態を犯したんで足抜けコールに配属したんだけど失敗だったかなあ。うみゃあな〜、大麩豪(でゃーふごう)」
三ヶ島「行くで、行くで」
出て行く三ヶ島と麦秋

車の中
三ヶ島「谷川が今までお前にしてきたことを上にチクったら、それでしまいにできるかもしれへんで」
麦秋「私の過去やこれまでの違法捜査が暴露され、私もしまいになるだけです」
三ヶ島「じゃ、どないすんねん」
麦秋「どうもしません」
三ヶ島「どうもせえへんってお前、また言いなりになるんかい」
麦秋「彼のいいなりになったことなどありません」
三ヶ島「どっちかいうたら、谷川の方がいいなりやったから(後ろの車にクラクションを鳴らされる)、やかましいやお前、制限速度じゃア(ホ)」パトランプをつける三ヶ島
麦秋「私は、このまま変わりません」
麦秋、髪をかきあげ、左目を出す
三ヶ島「おっ、おう、お前、目!」
麦秋「ヤクザを憎み続け、取り締まり続けます」
三ヶ島「まだそんなこと言うとんのかい」
麦秋「もう誰も、傷つけないために」

佐野のトレード
画面に表示されるメッセージ「出金可能額が上限に達しました」
佐野「しゅーりょー!ウォーアチョー!」
※トレード室から出てくる佐野

三ヶ島と佐野が乗った車
麦秋「止めてください」
三ヶ島「何や」
佐野がローラーブレードで走っている。
車から車道に出る麦秋
三ヶ島「おい」
佐野に近づく麦秋
三ヶ島「お前キャラ変わっとるやないか。ローラーゲームか?東京ボンバーズの陽子か?」(ネタが古すぎる!)
麦秋「あなたまさか、もう…」
佐野(敬礼して)「間もなく、水千組はもちろん、貴船組は破綻するはず」
三ヶ島「破綻?」
佐野「かなりの負債を抱えるってことでございます」
※麦秋「負債を抱える…」
麦秋、佐野を壁際に追い詰めて手を壁にドンと突く。(わざわざ丁寧に「壁ドン」を表現してみた)
麦秋「どのくらい」
佐野「うお、壁ドン。ご安心を。※私も警察官の端くれ、正義の味方。手加減は致しました。※貴船組と水千組のすべての不動産と海外資産を処分すればギリ、チャラにできるはず」
麦秋「そんなことしたら、貴船組と水千組は…」
佐野「あなたの望み通り、あとは苦しんで苦しんで、そこからカタギに這い上がるか、もしくはその辺で野垂れ死でもすればいいんです」(麦秋が言ったセリフを繰り返しているわけだ)
佐野「その前に殺されちゃうかもしれませんがね、私もね」
去っていく佐野「スイー」
※佐野を呼び止める三ヶ島「陽子!」
三ヶ島「なんやあれ」

病室の橘
お見舞いの花や野菜が並べられている。
橘がベッドから手をのばすと、鷹が飛んできて、去っていく
水田「親父、どうしたんです」
橘「お天道様のあたる場所から何年離れてるのか考えてた。俺もお前も」
水田「俺は…親父と一緒なら、日向であろうと、日陰であろうと、幸せです」
鷲頭が駆け込んでくる「親父!」
※水田「静かに、ここは病院だ」
鷲頭「うちの組の資金がゼロになりました。客分がトレードで大失敗して」
水田「客分は」
鷲頭「行方不明です。今、探してます」
三ヶ島、入ってくる「声が大きいで」
麦秋も入ってきて、橘のもとに行く。
麦秋「お話があります」
橘「千一の組に送った客分の仕事が終わったって話か?」
麦秋「はい」
鷲頭「やっぱりお前の差し金か!」麦秋に掴みかかろうとする。
橘「やめろ」三ヶ島に止められる鷲頭
鷲頭「しかし…」
橘「うちの組を瀕死の状態に追いやって満足か?」
麦秋「満足?もはや私情はありません」
水田「親父をどうする気だ」
麦秋「もちろん逮捕します。そして、足抜けさせます」
橘「俺をカタギにするっていうのか?」
麦秋「その通りです」
橘「おまえにそんなことできるのか」
麦秋「それが、私の仕事なのです」出て行こうとする麦秋
橘「俺の命、(立ち止まる麦秋)お前が助けてくれたそうだな。礼を言う」

廊下で遥とすれ違う麦秋。目をそらす遥
麦秋「お母さんは元気ですか。さくらの就職は決まりましたか」
遥「帰ってくれば分かることじゃん。(橘の病室の見張りの警官に)失礼します」

足抜けコール
石山「破綻?破綻て何?」
三ヶ島「貴船組と水千組の資金がなくなったんです」
東条「なんで急に?」
麦秋「詳しくは取り調べで」
石山「取り調べ?誰の?」
麦秋「橘と水田とその仲間たち、逮捕します」
石山(立ち上がって)「逮捕?その急展開、室長の僕は何も聞いてないんだけど」
水原、入ってくる。「逮捕?逮捕って誰を?何の容疑だ?」
麦秋「そんなことより、あなたは何か用ですか」
水原「橘勲の息子、橘麦蒔が今日釈放されたんだよ」
立ち上がる東条
水原、三ヶ島の方を向いて迷ったような表情をする。
足抜けコールの入り口から、組対四課の同僚たち「頑張れ、頑張れ」
頷く水原。
三ヶ島「何や?」
水原、三ヶ島に手紙を渡す。 「本心」と書かれている。
出て行く水原「俺、やったよ!」

橘の病室
石川が来ている
橘「浅間組と武尊組のこと、よろしくお願いいたします」
石川「その二つうちでひきとって、おめえさんどうするんだよ?もう潮時だろ、兄弟。このおいぼれの神通力がどこまで通じるか分からねえが、俺が触れ回ってやる。おめえらには手を出すなってな」
橘「兄貴」
石川「ただし、おれも聖人君子じゃねえ。条件がある」

※構成員たちが廊下で話している。
※構成員「佐野は、財務捜査官です」
※構成員「何捜査官だ?」
※構成員「くそう…!」
※構成員「やつは、プレシャスというホテルを抑えています」
※構成員「なにシャス?」
※構成員「一回で覚えろよ」
※構成員「そこでやるか?」
※構成員「いえ」
※構成員「青山のロマンスティックとかいう店によくいるらしいです」
※章子が通りかかる。
※構成員「なにスティック?居酒屋か?」
※構成員「そこだ。ロマンスティック。佐野、いつやる?」
※章子「ロマンスティック…」

バー「Romanstic TOKYO AOYAMA」
佐野が飲んでいる。
章子が現れ「私も同じものを」
バーテンダー「かしこまりました」
章子「横いい?」佐野の返事を聞かずに座る章子「女だからダメ?」
佐野「いいですよ。私のことを口説かないと約束するなら」
章子「あら残念。破滅的な男、結構好きなんだけど」
バーの水槽にはくらげがたくさん泳いでいる。SPEC〜結〜ですか?
佐野「破滅的…」
章子「あなた、病院で話題になってる。ヤクザたちの間でね」

病院
構成員1「佐野は、財務捜査官です」
構成員2「青山のロマンスティックって店によくいるらしいですね」

佐野「私のこの行きつけのバー、それで聞きましたか」
章子「あなたの逃亡先のホテルもね」
佐野「それはドキがムネムネしますねー。あんまり楽しいから、おんなじのもう一杯」
バーテンダー「かしこまりました」
章子「あなた病気ね。スリル中毒」
※佐野「私以上に病気のバクちゃんさんは、どうしてます?」
※章子「自分の命令であなたがヤクザに潜入した。ヤクザ相手にそう言ったみたい」
※佐野「さすがバクちゃんさん、命が惜しくないもよう」
※章子「彼女はきっと、もう誰も傷つけたくない」
※佐野「バクちゃんさんらしくもない」
※章子「私もそう思ってた。彼女の本当の過去を聞くまではね」
※佐野「先生は、バクちゃんさんのこと、心底恨んでらっしゃる。私そう思っておりましたが」
※章子「彼女のおかげで、私はあんなことができた(第7話、障害を偽装するシーン)。あんなことも言えた」
回想
章子「ヤクザと関わってしまった私だからこそ、ヤクザに関わった人を、守りたい」
※佐野「ほ〜う、そんなくだらない美談がありましたか」

グラスに手を伸ばそうとする佐野の手を掴む章子。
佐野「口説かない約束のはずでございます」
章子「逃げなさい。今すぐ」
佐野「ここも住みかも知られちゃってるのに」
章子「警察までは追えないはず」
佐野「先生はなんでわたくしめのために」
章子「言ったでしょ。ヤクザと関わってしまった私だからこそ、ヤクザに関わった人を、守りたい。あなたも、永光さんもね」山口紗弥加さんの手の動きのエロさに注目。

警視庁
谷川「だから警視庁で匿ってくれ、ですか」
佐野「そう主張する権利はあるはず」
谷川「いいでしょう。あなたは今回の功労者です」
佐野「あと、約束を守ってもらいに来ました」
谷川「約束?」
佐野「捜査二課の刑事に推薦」
谷川「………今回の違法捜査、楽しかったようですね?」
佐野「ええ、とっても。ですから私…」
谷川「そういう人、刑事には向かないみたいですよ」
佐野「…」
谷川「新たな配属先が決まり次第、連絡します。元未詳弐係に仮眠ベッドがたくさん置いてあります」えーっ!
佐野「そんな部署もうないでしょ」えーっ!えーっ!
佐野「課長のいう違法捜査を、課長にさせられたことを公表したら、課長はどうなりますかね?」
谷川「急に脅すんですね。永光くんみたいだ」
佐野「ただ本気である。それだけのこと」
※谷川「ここで?」

足抜けコール前の廊下で、4人の坊主頭で黒いスーツ、手に紙袋を持った4人の男とすれ違う三ヶ島「誰や?」

足抜けコール
三ヶ島「逮捕状出たで。橘も水田も、公務執行妨害だけや」
石山「じゃあ三ヶ島くん、バクちゃん、逮捕よろしく」
三ヶ島「イエッサーや」
東条「その罪状で逮捕しても、せいぜい数ヶ月の刑ですね」
三ヶ島「これからやっちゅうときにテンション下がるようなこと言うな、アホ」
三ヶ島の手から逮捕状を奪い、出て行く麦秋
外線電話。東条が取る「足抜けコールです。えっ?橘さん?」
立ち止まる三ヶ島と麦秋
橘「本日をもって、関東貴船組及び、二次団体である水千組は解散いたします」

関東貴船組と水千組の解散届

解散届

 今般長期に及び世間をお騒がせ致し、社会の皆様方を不安に陥れ、多大なるご迷惑をお掛け致しました事慚愧の念に堪えず、心より御詫び申し上げます。
 然るに、これ以上世間を騒擾させる事は本意では無く、また現在の社会情勢を鑑み一堂協議を重ねた結果、当組を解散する事が一般社会の不安を取り除く唯一の手段であると確信を持ち、ここに関東貴船組総本部解散を決定するに至りました。
 当組が下した判断が今後、良き展開へと好転する事と信じ、また、一般社会並びに関係各所に深く感謝致し関東貴船組総本部解散を御通達致します。

平成二十七年七月十日
関東貴船組 組長
橘 勲[印]

水千組の解散届も「関東貴船組総本部」が「関東貴船組系水千組」、「関東貴船組 組長」が「関東貴船組系水千組 組長」になっている以外は同じ文面である。

橘病室
橘「赤城会の石川会長に説得された。このままだと、組同士の覇権争いになると。うちの組員たちの安全のためだ」
水田「全て俺のせいです。申し訳ありません」
橘「違う。まんまとやられただけだ。俺の娘にな」
麦秋、逮捕状を見せる。
麦秋「橘勲、水田千一、7月10日、貴船組及び水千組においての公務執行妨害の容疑で、逮捕いたします」
橘「※逮捕されたら、余罪も全て話す。そのかわり※ほとぼりが冷めるまで、千一を匿ってくれ」
水田「親父!」
橘、手を差し出し「さあ麦秋、俺を逮捕しろ。(麦秋、手錠を取り出す)大切な我が子のために、可愛い我が子に逮捕される。こんな幸せな事ねえよ。どうした?」
幼少期の橘との記憶
麦秋、改めて手錠を差し出し「関東貴船組組長、橘勲、あなたを逮捕いたします」片手に手錠をかける
麦秋の手を包み込むように握り、うなずく橘
もう片手に手錠をかけ、敬礼する麦秋
三ヶ島、水田に手錠を…※かけ、敬礼する※

車椅子に乗ったまま連行される橘
章子と遥が先導している。
鷲頭が廊下の影から見ている。鷲巣、上着を脱ぐと、全身刺青姿。
鷲頭、短刀を抜いて橘に駆け寄る。
鷲頭「橘!お前が親父をダメにした!お前が、親父の組を潰した!」
麦秋「お父さん!」鷲頭を止めようとする麦秋を、橘が取り押さえる。
鷲頭の刀は、水田の胸に刺さる
※鷲頭「親父?」
鷲頭、警官に取り押さえられる
三ヶ島、刀を抜く。
橘「千一、千一!」
麦秋「先生、有留先生!」
章子「他の先生の応援呼んで」
遥「は、はい!」
橘「何やってんだ。何でだよ!」
水田「決まってんじゃねえすか、俺の、親、だからだ」崩れ落ちる水田
橘「おい、起きろ、おい、起きろ!千一!起きろ!死なせねえぞおら、千一!千一!」

霊安室
章子「手は尽くしたんだけど…」出て行く章子
三ヶ島、一礼して、水田の顔から打覆いを取ってやる。
麦秋「私はまた、人を傷つけ、いや、殺してしまいました」
橘「いや、鷲頭が言ったとおりだ。俺が千一をこんな風にした」
三ヶ島「『俺の親だから』※あんたの代わりに刺された時、こいつはそう言うた。※あんたがこいつのために撃たれたとき、『おれのこどもやから』って、そう言うたようにや。これでホンマに、本物の親子になれたのかもしらんのう、あんたとコイツは」
橘「本当の親子なら、親より先逝くやつがあるか。※そんな事も分かんねえで逝っちまうなんて、※俺の教育が悪かったんだな。すまねえ。すまねえな千一」

足抜けコール
三ヶ島、石山に敬礼して「橘勲を逮捕して所轄に身柄を預けました」
麦秋「しかし、水田千一は…」
石山「ご苦労さん。今日は大変だったね」
東条「あ、今夜は僕が泊まるから。毛布借りてくるね」
婦警「入ります、お客様をお連れしました」雅ちゃん?今井夏紀府警?いや違う。
「どうぞ!」(男性の声。誰の声?)
由美子が入ってくる。
石山「お母さん?」
「失礼します」(男性の声。誰の声?)
由美子「バクちゃん」
麦秋「…」
由美子「会わせて。逮捕されたんでしょ?」
東条「橘さんの逮捕、もうニュースでやってる」
麦秋「橘勲との面会は、許可できません」
由美子「そうよね」
麦秋「娘としては、会わせてあげたいけど、でも私は、警察官だから。お母さんが私を、警察官にしてくれた。警察に嘘をついてまで。辛かったね。ありがとう」
由美子「バクちゃん…これ、渡してもらえる?」
「麦踏神社」のお守り
麦秋「麦踏神社」
由美子「昔、勲さんと初めて会った場所。お祭りの準備に来てた彼が、バクちゃんと、私の命を」
麦秋「お祭りの準備?」
うなづく由美子「勲さん、的屋だったから」
由美子「麦は踏まれて強くなる。人も同じように強くなれる大きくなるっていうお守り」
麦秋「必ず渡しておきます。そして、今日はうちへ帰ります」
(もらい泣きする三ヶ島)

内線電話
東条「はい、足抜けコール。えっ?あの、明日、橘勲に接見の申し込みがあったそうです。橘麦蒔から」

翌日、足抜けコールに連行されてくる橘勲
麦蒔が待っている。
橘「麦蒔」
石山「一応あなたは有名人ですし、彼は仮釈放中だから、留置場の接見室ではなく、ここで会えるようにしました」
麦蒔「先ほど葬儀が終わりました。義理の父の」
東条「義理の父?」
麦蒔「静岡刑務所で会った土木会社の社長です」
麦秋「あなたを養子縁組した…」
麦蒔「はい、ムショでお前の受け皿になってやると言ってくれたひとです」
三ヶ島「そんなひと待ってんのやったら仮釈放とか狙わんと最後まできっちり勤めたらよかったがな」
麦蒔「一足先に出所したその親父さん、倒れたんです」
橘「それで一日も早く出所しようとしたらしいな」
石山「え?あなたはいつそれを?」
橘「こいつの養子縁組を頼みに行った時です。はなから言ってくれればよかったものを」
麦蒔「カタギになるから親父の組には戻らないって?」
三ヶ島「そら言いにくいわな」
麦蒔「でもおかげで今日、義理の父の最後を看取れました」
三ヶ島「間に合うたんかい?」
麦時「ええ。実の父である、あなたのおかげです。だからあなたやあなたの組の人間の受け皿に、俺がなってもいいですか?」
橘「何を言ってる?」
麦蒔「おれを受け入れてくれた会社、中堅の土木会社ですが、カタギになるなら雇ってもいいって言ってくれてます」
三ヶ島「ええ話やないかい!あんた、今すぐ足抜けせえ。(離脱承諾書を取りに行って)なあ、こちらに一筆頂戴いたしますやほら。書いて、書いて」
橘「こいつは、俺一人の腹じゃ決められないことです」
三ヶ島「なんでやねん。あんた逮捕されとんのやで」
麦秋「あなたの組は解散し、帰る場所はないはず」
三ヶ島「せや、あんたと同じように、行き場無くした組員と一緒に、息子さんの会社でありがたく世話なったらええがな」
橘「うちの連中がカタギになるかどうか、麦蒔の会社に入るかどうか、俺が決めることじゃない」
麦秋「では、誰が決めるのでしょう」
橘「極道を続けたいヤツが一人でもいるなら、俺はそいつらを見捨てるわけにはいかない」
三ヶ島「なんやねん、その面倒臭い男気は?」
橘「男気じゃない。親としての責任です」
麦秋「あなたは骨の髄までヤクザですね」
橘「人間と言うのはな、そう簡単に変われねえんだよ」
麦秋「いいえ、変われます。私が証明します」出て行く麦秋
三ヶ島「おい、待て!待てお前カッコつけて去るなよ、ちょ、ま、あと頼んだで、おい待て!」麦秋を追いかける三ヶ島
石山「なんか、取りますか?」

麦踏神社
麦秋と三ヶ島が宮司に会っている。
宮司・常磐田、腕に泊まった蚊を叩いて「さらなる受け皿ですか?」
頭を下げる三ヶ島
さくらが社務所から出てきて、「宮司様、お先に。あれ、バク姉ちゃん?アジャパー(お前いくつだよ)
麦秋「さくら、どうして?」
さくら「え、(歯痛ポーズ)佐野さんから聞いてないの?私の就職、佐野さんにここ紹介されたんだよ」
三ヶ島「佐野に、ここ?(歯痛ポーズ)」
さくら「うん。お母さんにも、バク姉ちゃんのヤクザな父さんにも縁がある場所だからいいんじゃないかって」
三ヶ島「ヤクザな父さんって…あー、ここで何すんねん?」
さくら「もちろん、…へじょさん」「巫女」と字幕
三ヶ島「みこや」
常磐田(三ヶ島と同時に)「巫女ですよ」
さくら「コスチューム、超カワイイの」
常磐田「それね、コスチュームじゃないし」
さくら「エヘ」
常磐田「でも、気に入ってくれてよかったな。気をつけて帰るんだよ」
さくら「はい、お疲れ様でした、おじいちゃん」
常磐田、目を丸くする。
三ヶ島「宮司さんや、宮司さん!
常磐田「おじいちゃんって」
麦秋「あの…」
常磐田「あ、その件では条件が一つだけあります」

留置所接見室
足抜けコールの面々が橘に面会する。
橘「何のご用件で」
麦秋「貴船組と水千組の全構成員に、足抜けの意思を確認し、希望者全員、離脱承諾書を取りました」
東条「全構成員672人中362人が足抜け希望者でした。53.9%。前回の統一地方選平均投票率より、高い!」ここでツッコミ。ここに構成図があるように、関東貴船組本部240人、水千組が総勢432人(本部と三次団体を合わせた数)で、足すと672人になるのだが、実際には671人のはずである。なぜなら、水田千一が亡くなっているから。それとも、橘勲や水田千一は元々、672人の中には入っていなかったのかな?
石山「何で比べる?」
橘「それぞれの受け皿は?」
石山「橘麦蒔さんの会社に、341名、赤城会が引き受けるのが310名、残り、21名」
橘「その21名が行き場を失った連中ってわけですね」
三ヶ島「いや、橘勲に付いて行くって言い張ったアホな連中や。怖い顔で見んなや。で、どうすんのや」
橘「警察を出たら、俺が引き受けます」
麦秋「引き受けてどうするのですか」
橘「一からやり直しだ」
麦秋「また一から、ヤクザをやり直すのですか」
橘「それ以外、俺に道はない」
麦秋「いいえ、あります」
橘「他にどんな道があるって言うんだ」
麦秋「日の当たる道です」 麦踏神社のお守りを見せる麦秋
三ヶ島「ただし、カタギになるんが条件やそうや」
麦秋「さあ、どうします?橘勲」
橘「……フフッ。すごいもんだな、お前の仕事は。麦秋、俺をカタギにしてくれ」
麦秋「では、関東貴船組組長、橘勲さん、あなたの足抜け、」
足抜けコール一同「お引き受けいたします」
三ヶ島「いよー」小さい鐘を何度も鳴らす三ヶ島

一ヶ月後
麦踏神社のお祭り会場
たい焼き、綿あめ、たこ焼き、かき氷、スーパーボール、チョコバナナとありがちな出店があり、

射的の店には「やメーたん」のぬいぐるみ。

ギターを掲げた出店。「本気 勝負ズロースの店」「勝負ズロース これで運気13%アップ!!(当社比)」
※店主(武内享さん)「お姉さんどう?お姉さんどう?勝負ズロース最高だ」
歌を歌う武内さん「♪※はぃっ、ズロース、ズロース、※日が昇る、ズロース、ズロース、鳥が鳴く♪」
『私はコレで就職が決まりました☆』K.Kさん 『私はギャンブルで負け無しになりました☆』A.Sさん 『私は宝くじが当たりました』A.Oさん 『私たちは激やせしました♪』 K.Kさん M.Hさん 『私は彼氏ができました♥」A.Sさん 『僕も彼氏ができました♥』R.Kさん(男性)
店主「はい、お姉さん、ズロース顔。お姉さん、ズロース顔。絶対そう♪はい、へったらほったら※ズロースほい、ほい、ほい、お姉さん?はい、はい※♪」

ブルーシートを敷いてCDを並べているFOX CAPTURE PLAN。『僕達のCDを買ってください。』

ダンボールを敷いてDVDを売っている男性。泣いている。『僕のDVDを買ってください』『自主映画「僕はタニシになりたい」

「おいしい珍味諸々 新鮮」「ムルキンチョ販売中」
女性「何の肉?」
店主「ムルキンチョ」
メニュー

甲羅 ¥6000
生ムルキンチョ ¥30000
焼きムルキンチョ1本 ¥1500
ムルキンチョいくら ¥600
ヒゲの唐揚げ ¥800
ムルキンチョみそ ¥600
動くムルキンチョDVD ¥4800

高い!

「風鈴だよ」

授与所で巫女としてお札などをくばっているさくら。なぜかその後ろにいる巫女の顔が白く塗りつぶされている。
常磐田「はい、では本殿の方をお参り下さいね」

子供「おっちゃん、お好みくれ」
三ヶ島のリーゼント、成長している。
三ヶ島「なんやねん、俺が食うとんのや、なんや」
グレーのスーツを着た麦秋がやってくる
三ヶ島「麦秋、こうたんやで、これ」
三ヶ島のスーツの裾を引っ張っている子供達
三ヶ島「どこの子や」
三ヶ島「なんやねんお前せっかくの祭りやのにホンマいつものダサい服着て、ホンマに、もっとオシャレしろよ、オシャレ」
麦秋「遊びに来たのではありません。いー(と表情を作る麦秋)」
三ヶ島「せやけどお前、そのかっこうもだいぶ板についてきたやないかい。お前がしょってきた喪は明けたみたいやのう、すっかり」
麦秋「そんなことより、仕事中に買い食いですか」
三ヶ島「これムッチャうまいて。食うてみコレ。ゴリゴリの関西人が言うんやから間違いない。ええ仕事しはるわい。お前の親父B」
広島焼きを焼いている橘(朝ドラ『てっぱん』のオマージュか?
麦秋「その言い方やめてください。昔取ったきねうすと言ってました」
三ヶ島「杵柄や。きねうすて餅つきか。キネヅカ、杵柄やで!」
麦秋、常磐田に挨拶「このたびは、無理を聞いていただきありがとうございました」
常磐田「いやいや、無理をされたのはあなた方の方でしょ?昔と違って、今うちの祭礼にはカタギの的屋しか出入りさせられない」白いお面、裏番組のお面、らしい?
常磐田「それが条件だと私が言ったら」大麩豪、色違い。ラムネ味とカレー味と。
常磐田「あなた方は、これだけの人を全員カタギにされた」
橘、常磐田に挨拶「初仕事の場をいただき、ありがとうございました」
常磐田「いやいやいや、うちの祭礼は年に一度です。これからは、あなた方で道を切り開いていくんですよ」
三ヶ島「足抜けしても、当分は暴力団の周辺者として扱われる。的屋の組合にも、簡単に入れるかどうか分からんで。大丈夫か?」
橘「はい、苦しんで苦しんで、カタギにはい上がる、そう教えてくれた子がいますから。(部下たちに)おい、戻ってろ。(麦秋に)ところで、お前は大丈夫なのか」
麦秋「はい、麦は踏まれて踏まれて強くなる、私にそう教えてくれた親がいますから」
三ヶ島「せやったらお前も、あんたも、踏まれて踏まれて、あとは実るだけの人生や(子供がまとわりつく)分かった分かった、給料日あとやから1枚だけおごったるわ」
麦秋の携帯着信
石山「バクちゃん!いま足抜けコールが入った」
東条「浅間組と武尊組の構成員が足抜けしたいって」
麦秋「わかりました、すぐ行きます」
三ヶ島「足抜けコールか?」
麦秋「二つの組からの同時足抜けです」
橘「続けてるんだな、足抜けコール」
麦秋「もちろんです。ヤクザを抜ける人と、ヤクザに関わった人を、助けるために」
走り去る麦秋
三ヶ島「おい、ちょい待て。ええわ。これあげるから(子供に)おい、待てや、待てや、バク」麦秋を追いかける三ヶ島
常磐田「麦秋、初夏の季語ですな」
橘「はい、この時季ですからね。あの子が生まれたのは」

土手(ロケ地は千住あたり、荒川河川敷)
三ヶ島「待てや、バク、バク、お前!」
走る麦秋を追いかける三ヶ島
三ヶ島「(リーゼントを気にして)崩れるやろちっと、待てー!※バク、待て、お前、アカン、ハァ、ハァ…アカン、うおッ、うーっ、ちょっt、待てや、バク、あっ、そうや、お前なんで走っとんねん、バクちゃん、うぉい、バスに、バスに乗れば…はぁ、電車乗れへんは?電車!※バク、待て、タ、タクシーつかまえよう、おーい、タクシー!おーちょいちょい、アカンアカン、おい、心臓がバクバクする。おもんないわ!」
笑顔で疾走する麦秋
三ヶ島「おう、ちょー待ってくれお前、おーい、バク、アカン、アカンわ、バク!」
「制作著作 TBS」と書かれた看板が置いてある。マスコット「ジーン」の頭にリーゼント風に髪がくっついている。風でその髪が、飛ばされる。
「うおー、あかんわ、バク!」


今回、大きくカットされているのは、主に佐野に関するシーンが多かったように思う。佐野の居場所について貴船組の構成員が話をしているシーンもそうだし、佐野と章子のシーン。佐野と麦秋の屋上のシーンは、ただでさえ佐野の長ゼリフが炸裂しているのに、カットされた台詞があるというのに驚きだ。
しかしそれでも、結局本放送の時の佐野に関する謎は、解決しなかった。

細かいところでは、漫画版では、三ヶ島が足抜けコールに配属になったのは、マル暴の刑事を配属させて欲しいという麦秋の要望を受けてのことだと示唆するセリフがあるのだが、ドラマにはそれがなく、三ヶ島の異動は谷川課長の裁量だったことがうかがえる。

最終回のときに「すっきり」と書いたのは、ラストに河原を疾走するという、「俺がらみ」のドラマを思い起こさせるシーンもそのうちに入っているのだが、このシーンにもかなり長いカットされたセリフがあって、実は凄まじいことになっていたというのがわかる。

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