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2015年8月19日 (水)

【あまちゃん再検証】大吉は北鉄の運転もしているのか【第117回】

宮藤官九郎さんの脚本は、鉄道に関する「鉄則」を、あえて破ることで親しみやすくしているのかもしれない、というくらい、おかしなことになっている。

北三陸鉄道が独特な方式で走っているらしいことは、前にも述べた。

駅長、副駅長という職務に就いており、駅務に従事しなければならないはずの大吉や吉田が、時折車掌のようなことをしている。それどころか、大吉はさらに、運転士をも兼務しているかのようなことを言い出すのが第117回である。

大吉「それに引き換え俺は敷かれたレールの上をダイヤどおりに走るだけ。毎日、毎日、鉄道マニアと病院くせえ老人を乗せて…」「途中でラーメン食いたくなっても回り道もできねえ、抜け道もねえ。上りと下りの(指差喚呼して)繰り返し。たまにブレーキかけて景色を眺めるのがささやかな反抗さ
というセリフであるが、大吉、いつ運転士をしているのだ?
ローカル線に乗っていると、景色のいい場所で減速運転することがあるが、それは運転士の抵抗などではなく、ダイヤどおりの減速運転だ。

前に述べたように、大吉が過去に運転士の経験がある可能性は高いが、駅長は基本的には駅にいなければならない。列車の発車の指示やポイントの切り替えは、駅長が、もしくは駅長の監督下で行われる。第35回で観光客が殺到して列車の発車を遅らせたこともあったが、駅長だからできることである。もちろん駅長がいないこともいるだろうが、そのような時は副駅長が役務を代行するのだろう。
また、現実の三陸鉄道北リアス線の久慈駅には、北リアス線を統括する北リアス線運行本部があり、要するに全線の列車に対する指示を出す役割をしている。同じようなことが北三陸鉄道でも、おそらく北三陸駅で行われていたのが、第133回で明らかになる。
このように多岐にわたる駅長の職務をこなし、しかも天野家の人々を車で送り迎えしたりしている大吉に、運転士としての業務が入っているとは思えないのだ。また、当然、杉本哲太さんが運転士の免許を持っているわけではないから、ドラマでは大吉の運転シーンは一度もない。

…と、今回は全く「検証」になっていないような気がする。

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